森絵都【永遠の出口】
森 絵都著
税込価格: ¥580 (本体 : ¥552)
出版 : 集英社
ISBN : 4-08-746011-8
発行年月 : 2006.2
利用対象 : 一般
悩んだり、迷ったり…。それでも少女は大人への入り口に近づいていく。「カラフル」の著者が描く、きらきら素敵な大人への物語。十代の想い出がいっぱい。『小説すばる』掲載の作品をまとめる。
初めての、作家。
10歳の紀子が過ごしたほぼ10年を、その時々の出来事と思い出で綴っている。
あまりにも劇的な10代だったと言えるかも知れないが、思い起こせばこの中の幾つかは、誰もが経験してきたことだろう。
周りは自分たちとほぼ同じだと思っていた10歳、4年生。違う環境の友もいることに驚く。
かなりデフォルメされているとはいえ、こういう教師もいるのではと思わせる5年生。
誰もが不安を抱く中学生活は、家庭での葛藤も持つ紀子にとっては辛い日々もあった。
高校生になって、少しだけ社会を学んだアルバイト経験。
背伸びして失敗してしまった、本当の初恋。
恐らく30代になった「現在」の紀子は、自分の10代を思い返している。
たのきんトリオに夢中だった、小学校の頃。ホテルニュージャパンの事故の翌年が中学3年生。というから、それこそ今の紀子はアラフォーであろうか。
収録されているのは
第一章永遠の出口
第二章黒い魔法とコッペパン
第三章春のあなぼこ
第四章DREAD RED WINE
第五章遠い瞳
第六章時の雨
第七章放課後の巣
第八章恋
第九章卒業
エピローグ
解説北上次郎
永遠の出口 2006年2月25日第1刷
2010年6月6日第6刷
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