« 阿川大樹【D列車で行こう】 | トップページ | 牽牛子塚の隣で古墳発見牽牛子塚の隣で古墳発見―奈良・明日香村 »

2010.12.09

別冊宝島【電子書籍の正体】

電子書籍の正体出版界に黒船は本当にやってきたのか!?

電子書籍の正体税込価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版 : 宝島社:別冊宝島
ISBN : 978-4-7966-7966-4
発行年月 : 2010.12

利用対象 : 一般

本当に電子書籍は定着するのか? 大きな注目を集めた、2010年版電子書籍ブームだが、電子出版に取り組んだ先駆者たちからは「やっぱり儲からない」という声が次々と上がっている。その現状を多角的に検討する。


儲かるか儲からないかには関心がないが、利用する上でどう便利なのかは気になるところだ。

しかし本書は、上記「儲かるかどうか」をはじめとして、概ね大歓迎していないような雰囲気を感じる。

まだまだ未知の領域だけに、多くの人に受け入れられるのには時間がかかるだろう。

出版側からは、電子書籍をだした京極夏彦氏と、積極的には慣れないという宮部みゆき氏に取材している。
このお二人にもう一人大沢在昌氏を加えて、「大極宮」という三人共同の公式ホームページの運営者だ。

だが、どちらかというと否定的な宮部さんも、「あんじゅう」は電子書籍で出している。これはゲーム感覚のしかけがあって、楽しめるのだという。ゲーム好きの宮部さん、それに惹かれたかな?
それは冗談としても、全体的には懐疑的だという。

一方、新刊書(「死ねばいいのに」)を電子書籍で出した京極氏だが、まだビジネスにはならないとも、「電子化できない本」も企画中だとも言う。


一方、教育界ではどうか。ここは一層、懐疑的だろう。
学校では、おいてあるものがなくなるのは、よくあることだ。高価なものだけに、慎重にならざるを得ないという現実がある。
そしてもっと課題なのが、扱える教師がどれだけいるかということだ。


それでも再度、「しかし」と言う。

これは活字を読めない人たちにとっては、まさに黒船になる可能性を秘めている。
iPhoneで、デイジー図書が読める。iPadだと、マルチメディアデイジーがより綺麗に読める。
その可能性をさらに延ばせるよう、望むところ大である。


電子書籍の正体
2010年12月13日発行


|

« 阿川大樹【D列車で行こう】 | トップページ | 牽牛子塚の隣で古墳発見牽牛子塚の隣で古墳発見―奈良・明日香村 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

紙か電子かではなくて、紙も電子もなんですよね。それが望ましい姿じゃないかなあと。

投稿: ムムリク | 2010.12.09 18:00

ムムリクさん

∥紙か電子かではなくて、紙も電子もなんですよね。

そうなのです。必要とする人が欲しい形で読める。そうあるべきではないかと思うのです。
すぐれた端末で、電子書籍を音声で読めたら、そういう形を出版社が提供してくれたら、それがホントに「国民読書年」にふさわしいのではないかと思います。

投稿: | 2010.12.09 19:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 別冊宝島【電子書籍の正体】:

« 阿川大樹【D列車で行こう】 | トップページ | 牽牛子塚の隣で古墳発見牽牛子塚の隣で古墳発見―奈良・明日香村 »