西村京太郎【都電荒川線殺人事件】
西村 京太郎著
税込価格: ¥700 (本体 : ¥667)
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-70750-5
発行年月 : 1988.6
利用対象 : 一般
タイトルに惹かれて購入したのだが、少々がっかり。
表題の【都電荒川線殺人事件】のほか、
【十和田南への旅】
【四国情死行】
【宮崎へのラブレター】
【湯煙の中の殺意
【祇園の女
【サロベツ原野で死んだ女
【白樺心中行
の八編が収録されている。
すべて、雑誌記者青木亜木子が遭遇する事件に、好奇心丸出しで関わっていくものばかり。
【都電荒川線殺人事件】は、マッサージ師の夫婦が主人公。毎日職場へ通うバスの中で殺された夫の容疑者に、その妻がなってしまう。いつもバスで一緒だった人たちが、細君のために一肌脱ぐ。
下町の人情を言いたいのだろう。だが、20代の健康な全盲の青年が、席を譲られて喜ぶだろうか。
あとの作品はいずれもいずれも、亜木子が無理矢理関わっていく事件の話し。
正直、うんざりしてしまった。
【祇園の女】には、料亭「吉兆」が出てくる。姉妹で経営していて、東京店も出しているという。
だが、ちょうど先月読んだJR東海の雑誌「ひととき」に、下鴨茶寮の女将佐治八重子さんのエッセイが掲載されていた。 東京店へ毎日かよっていた頃のこと。毎朝グリーン席を二つ取って、ゆったりと持参したお弁当を食べる話し。毎日のことで大変だったろうが、汽車賃も大変だったろうな。
と、これは本書とは関係なかった。
都電荒川線殺人事件
1994/12/01 出版
2010/12/10 Reader™ Store発売
497ページ
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