内田康夫【小樽殺人事件】
小樽殺人事件
内田 康夫著
税込価格: ¥600 (本体 : ¥571)
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-70920-6
発行年月 : 1989.4
利用対象 : 一般
(画像は徳間文庫のもの)
どこかへ出かける時にその地にちなんだ浅見光彦ものを読むのは、結構定番になりつつある。
今回はメインの訪問地ではないが、まあ近いということで。
あ、札幌ものは1年くらい前に読んだかな?だれの作品だったっけ?
それはともかく、冬の小樽へ新潟からフェリーで訪れるという趣向。一度は、港から小樽へ近づいてみたいなとも思う。舞鶴から運行されていたっけ?
場所は小樽だが、北陸や信濃国も登場し、なかなかに賑やかで旅情も誘う。
ちょっと気になったのが、実際には登場人物がウソをついていたのに、それが表現されていること。読者には、事実だけを提示して欲しい。
判りにくいので、ネタバレにはなるが書いてみると……
主人公が受けた電話というのが、後にキーになる。その電話を受けて行動したと記載されている。しかし実際になかったこと(主人公の言葉だけ)なのだから、これはアンフェアーではないのか?
殺害方法があまり納得できるものではないのが、マイナスポイント。少々おどろおどろしい。
しかし主人公の気持ちはよく判るし、よくこんな生活に耐えていられたとも思う。
そして、男は頼りなくて……(以下自粛)。
小樽殺人事件
1990/08/01 出版
2010/12/10 Reader™ Store発売
351ページ
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コメント
はい、舞鶴からも小樽へのフェリーがあったと思いますよ。わたしは新潟ー小樽を何度か乗りました。当時 22 時間かかったなあ。船内のレストランの営業時間が短すぎて大変だったなあとか。ゆえに必ず食料持参(^^;
懐かしい思い出ですw
投稿: ムムリク | 2011.03.27 15:02
ムムリクさん
汽車で行っても、ずっと海岸線で港が見えてくるのですが、先日は晴天で凪いだ海でした。
新潟からでも、22時間かかるのですか。入港するのは、朝が絶対いいですよね。
投稿: 涼 | 2011.03.27 16:32
当時(っていつ?)は新潟13:00発-小樽翌11:00着くらいだったかと思います。今は、時間が違うようです。
お昼代わりにカロリーメイトあたりを食べて、札幌まで走ったなあ。(と、ふたたび遠い目)
投稿: ムムリク | 2011.03.28 11:34
ムムリクさん
浅見青年がついたのは早朝で、レストランが開くのを待って健啖ぶりを発揮していました。でも、この話の頃はもっとずっと昔かも…?
投稿: 涼 | 2011.03.28 13:12