内田康夫【神戸殺人事件】
内田 康夫著
税込価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版 : 中央公論新社
ISBN : 978-4-12-204898-0
発行年月 : 2007.8
利用対象 : 一般
芦屋の海運会社社長邸を訪ねた東京の画廊社員が殺害され呑吐ダムで発見された。彼と最後に会話した令嬢・小野田亜希は、信じていた一家の幸せもが崩れていくのを予感するのだった……。同じ頃、神戸取材中の浅見光彦は、郷土史家の元船長と意気投合するが、翌日彼は死体で発見され、殺害嫌疑が浅見にかかる。神戸の闇に事件が交差する……!!
神戸と言えば、百万ドルの夜景や風見鶏、最近?はルミナリエなどの観光地や、灘の生一本などの名声が高いかと思うが、マイナスイメージを持つものもあるのだ。
本書は、その全国的に有名なではないが、そうした裏の面も覗かせながらの事件。
著者あとがきによると、ご自身の取材中に出会った白い犬のことから、作品全体の発想の原点を得られたという。
例によって関係のなさそうな逸話を並べつつ、それらをうまくミックスしてまとめてある。
上記解説によると、いろんな要素を出しつつ、どう集結するかは著者もわからないながら筆を走らせる(ではない、ワープロをたたき続ける)のだという。
そういえば、浅見青年は取材旅行にもワープロを必ず持参して仕事をするが、さすがに今はノートパソコンだろうな。
義妹の母上は、毎朝六甲へ登るのを日課にしておられた。そうした市民は、多いという。
神戸殺人事件 2010/08/07 出版
2010/12/10 Reader™ Store発売
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