有川浩【ストーリー・セラー】
有川 浩著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 新潮社
ISBN : 978-4-10-301873-5
発行年月 : 2010.8
利用対象 : 一般
小説家の妻とその夫を襲った過酷な運命。彼女は物語を書き続けた。自分を支えてくれた彼のために…。アンソロジー「Story Seller」に発表したSide:Aに、書き下ろしSide:Bを加えた完全版。
元々「ストーリー・テラー」というアンソロジーの短編集(著者のものなどは中編だが)があって、その中の一篇を独立させて「SideA」とし、「SideB」を同じボリュームで加えての一冊らしい。
両方とも、一組の男女が織りなすストーリー。立場を変えても、女性が作家であるという設定は変わらない。
SideAでは、出会ったあたりの話が【県庁おもてなし課】を想起させるような展開だが、彼女の実家の話になると、やや過剰気味になる。
泣かせるし、現実の作家生活をも垣間見せながらの手法はさすがだが、あまり穏当でない書き方をすると、あざとい感触を受ける。
やはり、同じ作家を読み続けるのはよそう。
しばらく離れて、また違うもので再開しようと思う。
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