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2011.05.31

万城目学【プリンセス・トヨトミ】

プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ万城目 学著
税込価格: ¥750 (本体 : ¥714)
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-778802-5
発行年月 : 2011.4
利用対象 : 一般般

このことは誰も知らない──四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、東京からやって来た会計検査院の調査官三人と、大阪下町の空堀(からほり)商店街で生まれ育った少年少女だった。


まず、登場人物の名前がふるっている。

東京からは、会計監査員の副長が、松平。

対して、大阪は空堀商店街でお好み焼き屋を営む、真田幸一。
彼の息子の幼なじみであり、幸一の幼なじみの娘である中学二年生の少女の名は、橋場茶子。

脇役として、私立中学の教師、長宗我部。

敵(かたき)役の、蜂須賀。


初めての作家である。

大阪出身で、京都や奈良を舞台にした小説を書いておられるという。


それはともかく、奇想天外な展開が素直に面白かった。


大阪人が全て太閤さん好きでも、常にボケやツッコミを入れたりしているわけでもない。
ましてや、大阪=吉本、なんかでは ない。

それやこれやを差し引いても、「まぁこんな話、あってもええんちゃうか」というところ。
ふざけすぎとの評価があるやもしれぬが、大阪流に許したってーな。


などと書いている自分は、正しくは大阪人ではない。


と、ここまでで物語の三分の二ほどなのだった。


で、ここからは一気に!


例の?大坂城炎上?からのハチャメチャな場面はぶっ飛ばすとして、しかしここでもまた登場人物の名前をば。

たとえば、前田・加藤清志・福島・宇喜多

たとえば、竹中丁兵衛・黒田孝一

たとえば、塙・小西・


そして、終盤。

予想範囲ではあるが、旭の意外な一面。

松平と父との関係。父の最後の希望あたりがやけに詳しいと感じたのだが、やはり伏線だったのか。


かなり笑える本書だが、サラリと大切な部分もある。別記事で触れてみたいとは思う。


プリンセス・トヨトミ
文藝春秋
2011/04/10 出版
2011/04/28 Reader™ Store発売
554ページ


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コメント

茶子の苗字は橋場(羽柴)でしたよね、確か。

この前の作品、「鹿男あをによし」も面白かったです(^^)

投稿: tako | 2011.05.31 06:56

>関係監査員の復調が、松平。

ひょっとして、「会計監査員の副長」かしらん?(^^;<未読なのでわかってないです

投稿: ムムリク | 2011.05.31 09:11

takoさん

∥茶子の苗字は橋場(羽柴)でしたよね、確か。

そうそう、名字も書いておく方がいいですね。

でもね、元々の仕掛け人については、やや違和感ありです。

投稿: | 2011.05.31 14:35

ムムリクさん

∥ひょっとして、「会計監査員の副長」かしらん?(^^;

ありゃーー、です。
この日(5月末日)に合わせて読んでいる途中で書いていたら、アップされているのに気づいてなかったというお粗末でした。

訂正します。ありがとうございました。

投稿: | 2011.05.31 14:37

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