松本清張【十万分の一の偶然】
松本 清張著
松本清張記念館監修
税込価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-769727-3
発行年月 : 2009.12
利用対象 : 一般
玉突き衝突事故で、激しく燃えあがる3台の車。死者6名、重傷3名。A新聞の「読者のニュース写真年間最高賞」に輝いたのは、東名高速での凄惨な自動車事故を写した1枚の写真だった。
この写真に対して、読者からは不快感を表す投稿があった。しかし、審査委員長も新聞社の写真部長も、この「十万分の一の偶然」を運転者への新たな警鐘として捉えて欲しいと、取り合わなかった。
それにしても、なぜ先頭車の運転手は突然ブレーキを踏んだのか?現場検証は細かく行われたが、結局何も見つからなかった。それは謎のまま、事故は収束した。
だが、数ヶ月後、犠牲者の内の一人の身内のものが現れる。姉とその同行者(男)だが、事故現場へ案内された男の方の慟哭に、何かを感じる。
彼は現場近くの写真を何枚も撮る。
購入してから日が経っていたので、紹介文を忘れてしまっていた。
従って この時点で、あってほしくない結末が予想され、ドキドキしてしまった。
彼の丁寧な調査で浮かび上がってくる真相。
そして復讐へと進んでいく。
恐ろしい、物語である。
十万分の一の偶然
文藝春秋
2009/12/10 出版
2011/04/01 Reader™ Store発売
412ページ
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