堂場瞬一【孤狼】
堂場 瞬一 著
税込価格:¥900 (本体 : ¥857)
出版 : 中央公論新社
ISBN : 4-12-204608-4
発行年月 : 2005.10
利用対象 : 一般
一人の刑事が死に、一人が失踪した。本庁の理事官に呼ばれた鳴沢了は、新たな相棒と共に消えた刑事の捜索を命じられる。調べを進めるうちに明らかになる刑事達の不可解な行動。不審を抱く了の前に謎の組織が立ちはだかる。執拗な妨害、愛する人への脅迫――警察を辞めた冴を巻き込み事件は思わぬ展開を見せる――!
電子書籍の欠点の一つは、シリーズものなどの順序を即知ることが出来ないことだ。
帰郷で初めてこの作家を知り、シリーズの最初雪虫を読んでから、幾つか購入したのだが。
【雪虫】のあと新潟県警を辞めた了は、東京へ出て行く。今回はその東京での話しだが、新潟を出てから4年が経っている。その間にも数々の事件に遭遇している。
そして本書へと繋がってくるわけだが、ほどよいタイミングで読書意欲を煽ってくる。チラッと過去の話を持ち出しながら、しかし深くは入っていかない。それぞれで、充分独立して読める。もっと知りたければ、読むがいい。という感じだ。
さて、この所立て続けに、組織の悪と、それと戦う「孤狼」の話しを読んできた。
今回は、警察というわけだ。
「特命」という名の下、孤独な一匹狼の戦いが始まる。
いや、独りではない。「相棒」の今(こん)や、恋人とその家族。元同僚。彼らに助けられ、彼らのためにも無理はしない?
お寺の出身でいつかは刑事を辞めて坊主になるという 今が面白い。悠揚迫らざる人物?
父との確執は解決しておらず、このあとが【帰郷】へと進むようだ。
だが、最後の場面では、父に電話をかけている。
堂場瞬一作品
堂場瞬一【帰郷】(11.07.04)
堂場瞬一【雪虫】(11.07.28)
堂場瞬一【孤狼】(11.09.27)
堂場瞬一【破弾】(11.10.09)
堂場瞬一【讐雨】(12.03.27)
堂場瞬一【虚報】(12.05.16)
堂場瞬一【血烙】(12.07.30)
堂場瞬一【被匿】(12.08.21)
堂場瞬一【ラストダンス】(12.09.07)
堂場瞬一【長き雨の烙印】(12.09.16)
堂場瞬一【七つの証言】(12.09.27)
堂場瞬一【疑装】(12.11.24)
堂場瞬一【アナザーフェイス】(12.12.03)
堂場瞬一【約束の河】(12.12.05)
堂場瞬一【敗者の噓】(12.12.19)
堂場瞬一【断絶】(13.01.10)
堂場瞬一【逸脱】(13.01.22)
堂場瞬一【蝕罪】(13.02.10)
孤狼
中央公論新社
2010/10/05 出版
2010/12/10 Reader™ Store発売
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