松本清張【砂の器】
松本 清張 著
税込価格: ¥700 (本体 : ¥667)
出版 : 新潮社
ISBN : 4-10-110925-7
発行年月 : 2006.10
利用対象 : 一般
せっかく購入し直したのだから、パラパラと読んでみる。
やはり、しょっぱなから大きな思い違いがあった。操車場の場面がトップだとばかり思い込んでいた。それへの前振りが、その前夜の居酒屋風景と流しのギター弾きの登場にあったのだった。
それはともかく、はじめて読んだ時は当然ストーリーを知らず、話の展開に引きつけられて読み進めるわけだ。だが、清張の作品の多くは一般によく読まれており、ドラマ化する際もどう話しが展開するかよりは、どの人物を誰が演ずるかに関心がいくのではないだろうか。
とはいっても、細部については殆ど記憶にない。物語の重要な鍵である「カメダ」という言葉。最初は人名だと捉えられていたことは、すっかり忘れていた。
他にも、事件発生から被害者が特定されるまでがどうだったのか等も。物語の最初の方では「亀田」に結構引っ張られてしまう。まどろっこしい。
そして、次には「亀田」が土地の名前だということで、また振り回される。だが、これが「亀嵩」であることは、覚えている(のか、後の刷り込みか?)。
逆に、印象強かったこととしては。
和賀に捨てられた元恋人が、汽車の窓から紙吹雪(これまたラブレターだったかなと思い違い→実は重要な証拠だったもの)を撒く場面。後に線路に沿って、それらを見つけていく今西と吉村の二人。
これらの場面は、本の中でだったか、映像で焼き付いているのか、今や定かではなくなっている。
しかも、清張に関するムック本なども読んでいると、ますます混乱してくる。
初めて読んだのは当然うん10年も昔の話しで、一応読了本として記録しておくこととする。
砂の器
新潮社
1973/03/30 出版
2011/09/09 Reader™ Store発売
507ページ
価格:704円
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