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2011.11.27

松本清張【彩り河 上】

彩り河 上


彩り河 上
松本 清張 著
税込価格: ¥740 (本体 : ¥705)
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-769724-2
発行年月 : 2009.10
利用対象 : 一般

高速道路の料金所は不思議な場所だ。ドライバーは職員に注意を払わないが、窓口の「立ち番」からは客がよく見える。出世競争に敗れ、今は料金所で働く井川正治郎は、ある日高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見た

以前から真田広之のスチール写真を見て、読んでみたいと思っていた本。本屋で、上巻があっても下巻がなかったりして、いつの間にか忘れていた。

だが、紹介文にあるような展開で始まった原作からは、真田が扮したのが誰かなかなかつかみにくい。どうも、銀座の夜の世界で社用族の車を整理している「ジョー」がそうかと思えるのだが……

人物がかなり複雑に錯綜している。逆から言えば、狭い範囲での重なり合いが多いとも言える。

しかし、30年前の話だが、いっこうに古さを感じさせない。
登場するゴルフ場に最適?の場所も、銀行の話も、モデルらしいところが存在するようだ。

庶民の生活からは窺い知れない巨額な金が、平気で取引の材料にされている。
何だかやりきれない気持ちになる。


彩り河 上
2009/10/10 出版
2011/10/28 Reader™ Store発売


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