内田康夫【砂冥宮】
内田 康夫 著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 実業之日本社
価格 ¥1,680 (本体 : ¥1,600
ISBN : 978-4-408-53544-9
発行年月 : 2009.3
利用対象 : 一般
泉鏡花「草迷宮」のモデルになった三浦半島の旧家で、浅見光彦が取材をした老人は「金沢へ行く」と言い残して数日後、死体となって発見された。浅見は死の真相に近づくため、金沢に向かうが…。
かつて、「内灘闘争」というのがあったそうだ。
石川県河北郡内灘村(現在の内灘町)で起きた米軍の試射場に対する反対運動だという。
昭和27年、朝鮮戦争の最中。アメリカ国納める砲弾の性能を検査するための試射場が必要だった。その候補に選ばれたのが、上記内灘村だったのだ。
それに対して、地元民だけでなく、政治活動家や学生など、外部からの応援もやってきた。
やがて起きてくる、立場の違いによる軋轢。
そうした中、リーダーの無謀な指示によって命を落とした学生と、その友人たち。
闘争は挫折し、思い出すのも嫌だという彼らと、したたかにその後を生きたリーダーと。
物語の途中で犯人がはっきりと分かってしまうのが、残念だ。
砂冥宮
実業之日本社
2011/07/15 Reader™ Store発売
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