松村栄子【京都で読む徒然草】
松村 栄子 著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 京都新聞出版センター
ISBN : 978-4-7638-0633-8
発行年月 : 2010.6
利用対象 : 一般
友人の条件、かしこぶりのアホ、すばらしき老人力−。「徒然草」に綴られたメッセージを、作家・村松栄子の解釈で読み解く。『京都新聞』連載を加筆修正して単行本化。
多くの人にとって、中学入学で「古典」というものに出会った最初ではなかったろうか?
『栗栖野という所を過ぎて……』『これも仁和寺の話』が、涼にとっての発古典だったような気がするが。当然、出だしの『つれづれなるままに……』も、その一つだ。
ま、はーるか昔の話ではある。
それは於いて、中学で習うような比較的易しい古文が、大学入試でもよく使われていた。(今はどうかな?)
それくらいポピュラーなものなのだ。
著者も書いていらっしゃるが、兼行和尚というとあるイメージを、それぞれが抱いているだろう。
さて本書だが、別段 京ことばで書かれているわけではない。京都に住む著者が、兼好和尚に思いをはせつつ、「徒然草」を繙いていくという趣向だ。
時に同意しつつ、時に少しばかり推理を働かせつつ、各段の現代役と解説らしくない解説がつづく。
いくつか面白い考察?がある。
京都で読む徒然草
2010年6月8日初版発行
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