表現色々
この記事は、
一体この人は何様なのか、とテレビのニュースで感じた人も多かったろう。という書き出しで始まっている。また、文中で『筆者は受賞作を読む気は起きない。』とも。しかし、会見に出席した記者ならば、読んでから人物批評してもいいような気もするが。
同じ社の記者は、
「もらって当然」会場沸く 芥川賞の田中慎弥さんとも書いている。(同じ社から複数の記者が会見に出席するのかな?)
「会場沸く」という表現に、和やかな感じを受ける。
一貫して無職の田中さん…パソコン、携帯持たずという人物紹介もあれば、
田中慎弥さん「これだけの力量のある新人はめったにいない」 黒井千次選考委員の講評と、非常に高ポイントを与えた選者もいた。一方で黒井氏は、円城氏の作品はさっぱり解らなかったと仰有っている。
いずれにせよ、選者の一人の言葉が影響を与えていることは間違いないだろうとは思う。それに対する矜持を示したと書いてあるのも読んだが、その選者が田中氏を評価しているのも面白い。
「照れ隠し」とも取れるし、「大人の態度ではない」と言えなくもない。
だが、力量があるのなら、それも又良し。いずれにせよ、読んでみようと思わせていただいた。
円城氏の作品は、難しいらしい。難しいと言えば、最年少受賞者の作品も難しかったなあ。今はかなり砕けた小説も書いていらっしゃるが。あ、(その本を)まだ記録していない。
そうそう、選者の受賞作も、当時は随分とあれこれ言われてたっけ。まだ学生だったし、お坊ちゃまだったし……。ハンサムやったし……(あれ、違う?)。隔世の感がありますなあ!(これも違う?)
画像は、京阪電車から望んだ京橋近辺。
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コメント
円城塔の「Boy's Surface」を二年ほど前に読んだのですが、正直意味不明な読後感でした(^^;
SF方面では評価が高いのは分かっているのですが、P.K.ディックよりも意味不明な感じがしているわたしです。
ついでに言うと黒井千次さんも昔にいくつか読んだのですが、面白みを感じなかったのでした。
「働くということ」(講談社現代新書)にはいろいろ感じる部分は多かったのですが。
投稿: ムムリク | 2012.01.20 10:13
そうですか、円城氏はやはり難しいですか。「群像」掲載の作品でしたね。「群像」は新人発掘がうまいというか、面白い人を載せているので、一時 購読していました。
黒井氏は、苦手です (^_^;)
本文、追記しています。
投稿: 涼 | 2012.01.20 14:22
大人としてどんなものかと書いた記者のほうが、全然大人じゃない感じがしちゃいます(^^;)。
投稿: meka | 2012.01.20 21:29
mekaさん、こちらではお久しぶりです。
∥大人としてどんなものかと書いた記者のほうが、全然大人じゃない感じがしちゃいます(^^;)。
ですよねー。記者が自分の感情を先に持ってくるというのもどうかと……。
会場では笑いもあったし。あとのお二人が非常にまじめに会見していらっしゃっただけに、くだけた雰囲気になったのも面白いなと思いました。
投稿: 涼 | 2012.01.20 22:03