川本三郎【小説を、映画を、鉄道が走る】
川本 三郎 著
税込価格: ¥1,995 (本体 : ¥1,900)
出版 : 集英社
ISBN : 978-4-08-771423-4
発行年月 : 2011.10
利用対象 : 一般
小説や映画の中で描かれる駅の風景、故郷への思慕。旅の記憶と重ねながら、車窓の彼方に見つけた小説の魅力、映画の愉楽を綴る。『すばる』連載を単行本化。
大雪の影響で、各地で列車の運休が出ている。
もうすぐ廃止になる「日本海」など、冬の海を見ながら行くのには旅情たっぷりだろうが、こう積もっては仕方あるまい。
このところ、鉄分不足である。新幹線では、あまり補給できない。
せめては、こうした本で その飢えをしのぎたい。
そして、本書は 目次を見ただけで、垂涎ものの項目が並ぶ。
「餘部鉄橋を渡るサンライズ出雲」の写真などを見ると、最後の年に乗った「出雲」のことなども思い出されてくる。あの時は、シトシトと雨の降る 1月の終わりだった。
とまれ、こんな風にあちこちのページを脈絡なくめくりながら、小説や映画の世界に心を遊ばせる。
「忙中閑あり」ともいかないが、ホッとするひとときではある。
(本書で紹介されている)未読の本は、片っ端から読んでいこう! いや、知っている本も 再読してみよう!
小説を、映画を、鉄道が走る
2011年10月30日第1刷発行
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コメント
長野電鉄屋代線(旧称、河東線(かとうせん))がこの3月一杯で廃線であります。
#昭和は遠くなりにけり。
投稿: ムムリク | 2012.02.03 16:10
ムムリクさん
毎年時刻改訂時期になると、廃線や廃止になる列車が増えて行きますね。
そして、その時だけお客が増えたりして……。
投稿: 涼 | 2012.02.06 20:20