内田康夫【天城峠殺人事件】
内田 康夫 著
税込価格: ¥540 (本体 : ¥514)
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-334-76364-0
発行年月 : 2012.2
利用対象 : 一般
旧天城峠の崖下で老人男性の死体が発見された。事件に巻き込まれた浅見光彦が捜査を始めた直後、かつてインタビューして意気投合したアイドル・桜井夕紀が心中。光彦はやがて2つの事件の意外な接点に気付く。
当初はタイトル通り 天城地方が舞台のように思えた。確かにそうなのだが、途中から少し様子が違ってくる。
比較的早い時点で事件関与者は判る。
また、いつもと違って アイドル?が被害者側の関係者というより むしろ加害者側の文字通りアイドルであること。途中でいなくなってしまうのだが、浅見の気持ちの中には常に引っかかりがある。
そして舞台は陸前高田へ。最初に書かれたのが1985年とのことで、あの松も登場する。
読んでいて辛くなる。
「千社札」というのは、今でも貼って歩く人がいるのかな?
椿またぽとりと地べたをいろどつた 種田山頭火天城峠と 椿の花と。本書のキーワードでもある。
天城峠殺人事件
2012年2月20日初版第1刷発行
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コメント
>「千社札」というのは、今でも貼って歩く人がいるのかな?
記憶によれば、随分前から「千社札禁止」をうたう寺社が多いようではあります。
ゆえに、うっかり貼ると器物損壊罪に問われることになりかねないのかもしれませぬ(^^;
投稿: ムムリク | 2012.03.24 12:20
ムムリクさん こんばんは
この本では、ひっそりと目立たぬところに貼っていたというのも、ヒントの一つになっていました。
投稿: 涼 | 2012.03.25 01:04