石田淳【「続ける」技術】
高木 智編著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
英会話、試験勉強、日記、ダイエット…。世の中、継続しなければ意味がないものばかり。人間の行動科学に基づいた、3日坊主にならない「とっておきのコツ」を紹介。事例等を加筆した新版。
人間の「行動科学」なるものを元にした科学的データに基づいて作製された、「行動科学マネジメント」というのがあるのだという。
それを解りやすく開設したのが本書で、だから科学に裏付けられた、しかし「誰がやってもうまくいく」ノウハウの伝授というわけだ。
とは言っても、その「目標」が真に続けたいものかどうかで、当然成果は変わってくる。
真に続けたい人に対して、「増やす行動」と「減らす行動」の二つを行うことを提唱する。
「増やす行動」としては、上記に挙げてある英会話や試験勉強、日記などが当てはまる。
一方の「減らす行動」には、ダイエットや禁煙が目標のトップだろう。
増やすにせよ減らすにせよ、そこには強力なライバル行動なるものが存在しているわけで、これを如何にして従えるかというのも大切なことだ。大体、それで挫折する人が多いのだよね。と、他人事みたいに言ってみる。
「勉強に王道無し」というが、本書の場合、「継続には近道がある」という。
いわゆる「自分にご褒美」的なものを設けるのも、その一つ。
というわけで、第1章で「あーあ、やっぱり続かない……」例を5つ挙げて、その人たちがこのメソッドでいかに克服したかを第6章で紹介している。
あとは、それをさらに継続することだろうが、これが又難しいから本書のような本が出版されて売れるわけで……(苦笑)。
そうそう、続けるには「発表すること」が大切だともあった。
ブログやツイッターで公言する。「行動契約書」を作ってサポーター(行動を手助けしてくれる人)に誓う。等々。
これに踏み切れずナイショで続けようと思うから、つい挫折してしまうのかもしれない。
とは言っても、公表する気にはなれないけれど。
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