若竹七海【クール・キャンデー】
若竹 七海 著
税込価格:400円
出版 : 祥伝社(祥伝社文庫)
ISBN : 4-396-32813-3
発行年月 : 2000.11
利用対象 : 一般
語り手は、女子中学生の渚。周りには、親友もいれば付き合っている男の子もいる。
家族は、母と二人。少し前までは父の先妻の子である兄も同居していた。が、結婚して別居している。
その兄嫁が、死んだ。渚の誕生日の前日、夏休みの前日でもある7月20日に。
物語は、夏休みイブのその夜から、7月末日までの10日間ほど。若干ネタバレあり。
しかし、怖い本である。
だが、被害者に同情は出来ない。ラスト近く、兄の言葉は、よく言ったねと思う。仕上げが必要だったのだけれど。
この家族三人が、何事もなかったように暮らしていってほしいものだと思う。
一番最後の一言は、なくても通じると思うけどな。「羽崎医大病院に行ってた」までで。
クール・キャンデー
平成12年11月10日初版第1刷発行
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コメント
研修帰り途中の新幹線で読むつもりが、ホテルで一気に読んでしまいました。渚が大人と子供の境目の中学生、というのがうまく活きている気がしました。確かに、最後の一行がなかったら、「ぞっと」感がさらに増したとおもいます。
投稿: のりこ | 2012.05.25 08:19
こんばんは、先日はお疲れさまでした。
この著者の作品は、【スクランブル】という卵を題材にした短編集を読んだのですが、内容はきれいさっぱり忘れています。
ホラーのような小説も書いていらっしゃるようです。
投稿: 涼 | 2012.05.25 22:09