俳句の「春」いつまで?
もうすぐ立夏。今は晩春ということになる。
ところが金子兜太氏を名誉会長とする現代俳句協会が編んだ【現代俳句歳時記】では、春は3月から5月としている。
金子兜太名誉会長は「現行の太陽暦に培われた生活実感とのズレを解消した」と序文で書く。とある。これを、新感覚派と呼ぶらしい。
一方の伝統派は、最近出版した【日本の歳時記】(小学館)で。「春」は「立春(2月4日ごろ)から立夏まで」。とする。
両者には約1ヶ月のずれがある。
寒さのまっただ中で「雨水」や「春めく」は感覚的には受け付けないかもしれない。しかし、まさに「春めく」という言葉通り、春を待つ気持ちが表れていると見ることも出来る。
スイカは伝統派では秋の季語だが、夏真っ盛りに食すものではある。だが、朝夕涼しさを感じる頃にどことなく秋の到来を感じないでもない。
もっとも、食べ物から季節感が無くなってしまっている昨今ではある。
藤は、春の季語である。
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