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2012.07.09

橋本長道【サラの柔らかな香車】

サラの柔らかな香車

サラの柔らかな香車橋本 長道 著
税込価格: 1,260円
出版 : 集英社
ISBN : 978-4-08-771441-8
発行年月 : 2012/03
利用対象 : 一般

プロ棋士を目指して挫折した26歳の瀬尾は、自暴自棄に暮らす日々の中で、ブラジル生まれの美少女サラに出会う。コミュニケーションのとれないサラに瀬尾が将棋を教えると、彼女は徐々に強くなり…。「才能」のあり方を厳しく問う青春小説。


クルム伊達公子さんが糸井重里さんとの対談で

勝ってるほうが、危ないぞって思ってたり、
負けてるほうが、まだいけるって思ってたり。
そしてそれが(顔に)
出ないようにしたり、
相手も見せないようにしたり、
っていう駆け引きは、
お互いにすごくありますね。
という場面があったが、将棋もまさにその通り。

だが、このサラという少女は時にこれまでの常識とはちがう面を見せる。

物語は、サラと現在の女流との対戦場面と、関係者それぞれの過去とを行きつ戻りつ進んでいく。
この将棋の場面が面白かった。

しかし、読む前に想像していたサラの不思議さというのは、あまり感じられなかった。

本書も読後時間が経っているため、ちょっとして印象しか残っておらず、細部はほとんど忘れてしまった。


サラの柔らかな香車
タイトル

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