堂場瞬一【被匿】
堂場 瞬一 著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 中央公論新社
ISBN:978-4-12-204872-0
発行年月 : 2007.6
利用対象 : 一般
西八王子署管内で代議士が不審死。ろくな捜査もないまま事故と断じられる。苛立つ鳴沢に地検から、死んだ議員が近々大規模収賄で事情聴取される予定だったとの裏情報が入る。捜査を始めた鳴沢は議員が当夜女と一緒にいたことを突き止めるが…自殺か?それとも他殺か?事件は思いがけず旧知の人物へとつながっていき—。
アメリカでの研修を首になって帰国した鳴沢了。
何だか、少し生き方が変わったような気もする。
靴への思い入れも少し減って、国産の安物を履くようになった。
相変わらず配属署で浮いていることに違いないのだが、今回は警視庁から来た相棒がバカに物わかりがよい。また、上の方(公安関係らしい)にもシンパがいるようだ。
という展開で、しかし鳴沢の強引な捜査は相変わらずだ。
事件の被害者は議員だが、その運転手や後援会長も絡んでくる。
もう一つ、これまで時々登場していた新聞記者の長澤が、かなり重要な位置を占める。「友だちだから?」のような表現もある。どちらかというと彼を嫌っていたのではなかったのか?
父も祖父も新聞記者であり、母は25年前に自殺していたのだった。
電話でしか登場しない特捜部検事や上記相棒とのやりとりが、面白かった。
堂場瞬一作品
堂場瞬一【帰郷】(11.07.04)
堂場瞬一【雪虫】(11.07.28)
堂場瞬一【孤狼】(11.09.27)
堂場瞬一【破弾】(11.10.09)
堂場瞬一【讐雨】(12.03.27)
堂場瞬一【虚報】(12.05.16)
堂場瞬一【血烙】(12.07.30)
堂場瞬一【被匿】(12.08.21)
堂場瞬一【ラストダンス】(12.09.07)
堂場瞬一【長き雨の烙印】(12.09.16)
堂場瞬一【七つの証言】(12.09.27)
堂場瞬一【疑装】(12.11.24)
堂場瞬一【アナザーフェイス】(12.12.03)
堂場瞬一【約束の河】(12.12.05)
堂場瞬一【敗者の噓】(12.12.19)
堂場瞬一【断絶】(13.01.10)
堂場瞬一【逸脱】(13.01.22)
堂場瞬一【蝕罪】(13.02.10)
被匿
2007年6月25日初版発行
2010年2月15日12刷発行
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