堂場瞬一【ラストダンス】
堂場 瞬一 著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 実業之日本社
ISBN : 978-4-408-55081-7
発行年月 : 2012.5
利用対象 : 一般
ドラフトの同期で、ともに今季限りで引退するベテラン投手真田と捕手樋口。シーズン終盤、2人は17年ぶりにバッテリーを組むことになるが…。現役最後の夏、40歳のバッテリーに訪れた奇跡のフィナーレを描く。
樋口 40歳のプロ野球キャッチャー。大学の後輩と結婚し、一人息子は12歳。野球をしているが、キャッチャーというポジションに不満を持っている。
ある日樋口は、用具係から真田が引退するらしいと聞かされる
第2章は、その真田の物語。真田は独身で、他の分野で活躍してきたスポーツ選手二人と記者の4人で、毎月会合を持っている。
同期は、もう一人いる。
華々しいデビューをしたスラッガー。だが、引退してそのまま監督に就任している。
その彼は、樋口が3年後に一軍の監督になることを知っている。
さてそこから、彼らはどう絡んでくるのか?
樋口は目立つことが嫌いな、黙々とキャッチャーの仕事をこなしてきた男
対して真田は、とにかく目立ちたい
引退を決めたときも、それを取引に使う。
樋口と真田は、一度だけバッテリーを組んだ。
だがその試合は無惨な結果になり、以後二人の接点はほとんどない。
で、色々な過程を経て、ストーリーは「最後の奇蹟」へと進んでいく。
モデル(球団)は彼の(かの)巨大球団か?ビジターに嫌がらせをする球場とは、ドームになる前のナゴヤ球場らしい。しかし、話自身は完全なフィクションだ。
同じ球団で生活していて「チームメイト」などと言っていても、やはり他の職種と一緒で 様々な軋轢はあるようだ。
あり得ない話だからこそ、つかの間夢に浸れて大変面白かった。
他の野球小説も読んでみたい。
堂場瞬一作品
堂場瞬一【帰郷】(11.07.04)
堂場瞬一【雪虫】(11.07.28)
堂場瞬一【孤狼】(11.09.27)
堂場瞬一【破弾】(11.10.09)
堂場瞬一【讐雨】(12.03.27)
堂場瞬一【虚報】(12.05.16)
堂場瞬一【血烙】(12.07.30)
堂場瞬一【被匿】(12.08.21)
堂場瞬一【ラストダンス】(12.09.07)
堂場瞬一【長き雨の烙印】(12.09.16)
堂場瞬一【七つの証言】(12.09.27)
堂場瞬一【疑装】(12.11.24)
堂場瞬一【アナザーフェイス】(12.12.03)
堂場瞬一【約束の河】(12.12.05)
堂場瞬一【敗者の噓】(12.12.19)
堂場瞬一【断絶】(13.01.10)
堂場瞬一【逸脱】(13.01.22)
堂場瞬一【蝕罪】(13.02.10)
ラストダンス 2012年6月15日初版第1刷発行
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