内田康夫【中央構造帯 上】
内田 康夫 著
税込価格: 540円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-160778-7
発行年月 : 2011.9
利用対象 : 一般
「将門の椅子」に坐る者には死が訪れる—。ある巨大銀行でささやかれていた迷信は現実となり、エリート銀行員が相次いで不審な突然死を遂げる。そして国際部に勤める阿部奈緒美の上司も犠牲となり……。【「BOOK」データベースの商品解説】
上下巻あるので、ストーリーはゆっくり進む。
浅見が登場するのは、上巻が半分以上過ぎたところから。それも事件との関わりではなく、あくまでも自分の関心事というか、「ご母堂」に命令されて調べに行ったから。
将門というのは、たしかにメジャーな人ではないようだ。大河ドラマではたしか加藤剛さんがなさったので、記憶に残っているのだが。
それが、地元では英雄として、より 影響を恐れて祭り上げているようだ。
一方で、バブルの頃の銀行の蛮行?へ踏み込んで、それら人間関係を暴いていく。それにかなりの紙数をさいて、上下巻になったのやもしれぬ。
自殺・他殺併せて何人かの犠牲者が出たところで、上巻は終わり。
プロローグでの戦争中の話とは、どこで結びついてくるのか?
飛行機事故で祖父と二人だけで残された川本は、銀行マンとして戻ってきた。彼は富士山の見えるところで育っている。そしてタイトルの「中央構造帯」。
浅見シリーズとしては、少々異端な作品かもしれない。
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