〈まちの埋蔵文化人〉
【坩堝】
「るつぼ」と読む。
「興奮のるつぼ」の「るつぼ」である。
これが「ツボ」の一種であるとは、知らなかった。
役割は、ガラス原料を熱で溶かすときに使うものだという。
そして、ろくろで坩堝を作る人は、たった二人しかいないのだそうだ。
しかしこの坩堝は、ガラス原料ととともに高温で焼かれ、約1ヶ月で命を終える。
「それでも、自分の作った坩堝がガラス作りを支え、誰かの役に立っているという誇りがある。もっと経験を積んで、この技術を100年後に残したい」と、上記二人の内の一人、若い職人は言う。
ただし、目的によっては必ずしも無くなってしまうものでもないようで、かなりな高級品もあるようだ。
この記事を読んでいて、ふと思うことがあった。
完成されたものが出来るまでの、つなぎとしての役割も果たすもの。話題の本に早く触れたい人たちに届けることが出来るもの。
そうした役割を持ったものが、今少しずつ増えつつある。
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