横関大【再会】
横関 大 著
税込価格: 680円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-277347-8
発行年月 : 2012.8
利用対象 : 一般
小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ4人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。4人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる…。【「TRC MARC」の商品解説】
第56回江戸川乱歩賞受賞作品
先日、つれあいが観ていたドラマが「再開」だった。
番組案内を見たりしてちょっと関心を持ったので、原作を購入。
かなり入り組んだ話だし、23年前 つまりとうに時効を過ぎた事件を扱っているのだが、実際の時間は冒頭の美容室の場面から経っていない。
そのわずかな時間に、色々な過去を凝縮している。
同じ剣道部に所属している4人が、小学校6年生時に出会ってしまった事件。
それに使われた拳銃を、タイムカプセルに入れて埋め込み、23年が経った。
4人の内の一人は刑事になった、淳一。
今は美容院を経営する、万季子。一人息子がいる。
その万季子の夫だった、圭介。
そして、切り札になる直人。
事件をしつこく追いかけているのは、淳一の後輩刑事 南良。
最終章で、南良の過去が明らかになる。
「最大のトリック」だという解説氏の言葉は、誇張ではない。
ドラマのキャストは、いい感じではまっていると思う。
ドラマのサイト
解説に書かれている江戸川乱歩集の選者たちが、興味深かった。
ドラマ化が決まってから、文庫本が出版されたようだ。
再会
2012年8月10日第1刷発行
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