堂場瞬一【アナザーフェイス】
堂場 瞬一 著
税込価格: 690円
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-778701-1
発行年月 : 2010.7
利用対象 : 一般
警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。【「BOOK」データベースの商品解説より】
確かに、異色の刑事だ。
彼にかかれば、誰しもが安心するのだという。それは「特別な能力」かもしれない。「もっとも刑事らしくない刑事」というのは、そういう部分だろうか。
今回は、誘拐された被害者夫婦を宥める役に廻る。
この大友鉄は、二年前に妻を亡くしてからは、捜査一課から離れて事務を担当している。
それが、上記の特技(?)を買われてか、捜査陣に入ることになった。
彼は又学生時代に芝居をしていた経験を持ち、変装しての尾行も得意だった。
相手への尋問や問いかけにも、芝居を打つことが多い。
今回は、大手銀行の問題を伏線としつつ、家庭や家族とは何かも問いかけている。
大友自身、息子を義母に預けることも多くなり、彼女の皮肉に傷つきつつ耐えている。
だが、基本的に彼は捜査一課が好きなのだ。
福原という不思議な上司の、最後の心遣いが面白い。
堂場瞬一作品
堂場瞬一【帰郷】(11.07.04)
堂場瞬一【雪虫】(11.07.28)
堂場瞬一【孤狼】(11.09.27)
堂場瞬一【破弾】(11.10.09)
堂場瞬一【讐雨】(12.03.27)
堂場瞬一【虚報】(12.05.16)
堂場瞬一【血烙】(12.07.30)
堂場瞬一【被匿】(12.08.21)
堂場瞬一【ラストダンス】(12.09.07)
堂場瞬一【長き雨の烙印】(12.09.16)
堂場瞬一【七つの証言】(12.09.27)
堂場瞬一【疑装】(12.11.24)
堂場瞬一【アナザーフェイス】(12.12.03)
堂場瞬一【約束の河】(12.12.05)
堂場瞬一【敗者の噓】(12.12.19)
堂場瞬一【断絶】(13.01.10)
堂場瞬一【逸脱】(13.01.22)
堂場瞬一【蝕罪】(13.02.10)
アナザーフェイス
販売開始日:2011/03/01
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