内田康夫【後鳥羽伝説殺人事件】
内田 康夫 著
税込価格: 525円
出版 : 角川書店
ISBN : 9784041607015
発行年月 : 2012.10
利用対象 : 一般
広島県の三次駅で女性の死体が発見された。被害者は後鳥羽法皇にまつわる伝説のルートを旅していた正法寺美也子。捜査は難航するが、8年前に彼女が遭った同じ事故で命を落とした浅見祐子の兄・浅見光彦が捜査協力を申し出…。【「TRC MARC」の商品解説】
今回は、広島県警のエリートが登場。
紹介文を忘れてしまっていて、この桐山というのが探偵役かと錯覚した。
しかし彼は性格がよろしくないようで(苦笑)、時代劇で言えば 地方代官の役割を振られている。
3分の1以上読んでから、浅見家のことが出てくる。それも光彦ではなく、浅見家を訪ねるようにとの話だ。
事件の被害者が8年前にあった奇禍と同じ事故に遭遇して亡くなったのが、光彦の妹だった。
実は本書は、浅見光彦のデビュー作だったのだ。
映像化も何回かされているようだ。
しかし本書では、せっかく登場した光彦も、まだしばらく活躍するところまでは行かない。
「名探偵登場」は、何と半分少し過ぎてからなのだ。
だが、登場するやいなや、浅見は野上を励ましつつ、八年前の事故から探り始めて……。
今回浅見は、妹の仇討ちのような気持ちもあるようだ。
また、まだ浅見家のキャラクターが定まっていないようでもある。
■気になる名前のいくつか
・ 福塩線:つれあいの故郷を走る路線
・ 「あさかぜ」:どうしても 清張の【点と線】を思い出す
後鳥羽伝説殺人事件
Kindle 価格: ¥ 500
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