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2013.02.28

内田康夫【若狭殺人事件】

若狭殺人事件

若狭殺人事件内田 康夫 著
税込価格: 500円
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-72225-3
発行年月 : 1996.5
利用対象 : 一般

若狭の名勝三方五湖(みかたごこ)のひとつ日向(ひるが)湖に沈む男の死体。一方、東京で絞殺された広告代理店勤務の細野久男。


これも、過去が現在に生きてきて起きた悲しい事件。

若狭を舞台にした木谷恭介【若狭恋唄殺人事件】も今年に入って読んているのだが、知らない土地というのは同じ場所が描かれていてもぴんと来ない。

市役所に勤める若い職員が、懸命に原発のことを説明する姿が印象的だ。
おそらく、著者が訪ねたときの対応なのだろう。
文中、小学校教師も、子どもたちとともに訪れた時の彼の印象を覚えていると話している。

しかし、原発に対する考え方の変遷といったものに思いが及ぶとき、複雑な気持ちになる。


若狭殺人事件
Kindle 価格: ¥ 420 (税込)

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2013.02.27

坂木司【シンデレラ・ティース】

シンデレラ・ティース

シンデレラ・ティース坂木 司 著
税込価格: 600円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-74571-4
発行年月 : 2009.4
利用対象 : 一般

サキは大学二年生。歯医者が大嫌いなのに、なぜかデンタルクリニックで受付アルバイトをすることになって…。個性豊かなクリニックのスタッフと、訪れる患者さんがそれぞれに抱えている、小さいけれど大切な秘密。都心のオフィス・ビルの一室で、サキの忘れられない夏がはじまる。


今度の職場は、なんとお医者さん。
もっとも医師ではなく、アルバイトの受付嬢ではあるが。
そして探偵役は、歯科技工士のちょっと変人(?)の四谷くん。不器用ながら(いや、腕はとてもいい)、次第にサキとの仲が近づいていく。

医師が三人いて、スタッフもたくさんで、いいクリニックだなと思う。
医院というよりは、患者をお客様と見なしてくれるところ。

そしてお客の持ち込んだ謎の数々があって.……、という設定。


最後に、気になったことを。
サキは、このクリニックで体験したことを、友人の に電話で報告したり相談したりしている。
最初の「 」でオヤッと思ったのだが、患者(クリニック流に言うとお客様)の個人情報を流しているのだ。
いくら「お客様」だとは言っても、医院なのだから患者のことに関しては守秘義務が生じるのではないか。アルバイトだとは言っても、まず最初に押さえておくべきことだと思うのだが。


関連記事
【青空の卵】(12.11.21)

【仔羊の巣】(13.03.07)

【シンデレラ・ティース】(13.02.27)

【先生と僕】(18.01.30)

【ホテルジューシー】(14.04.18)

【ワーキング・ホリデー】(13.01.30)


シンデレラ・ティース
Kindle 価格: ¥ 578 (税込)

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2013.02.26

さよなら京阪テレビカー 

京阪テレビカー3000

さよなら京阪テレビカー 誕生から59年、携帯普及で


テレビカーとは直接関係ないが、京阪電車の特急はお得感があるような気がする。
他の私鉄の場合、阪急は同じような車両(でロングシート)だし、近鉄や南海は料金が発生する。

他地方の方から見れば、京阪も特急料金が要るかと思われるかもしれない。

テレビカーに戻って、放映はNHK中心ではあっても、望めば野球中継番組なども流してくれていたらしい。

又一つ、昭和が消えていく(?)



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2013.02.25

荒川弘【銀の匙 3】

銀の匙 第3巻 Silver Spoon VOLUME 2

銀の匙 3荒川 弘 著
税込価格: 440円
出版 : 小学館
ISBN : 978-4-09-123653-1
発行年月 : 2012/04/17
利用対象 : 一般


夏休みを同級生の御影の家で、酪農のアルバイトをしている。もうすぐ夏休みも終わる。
そこへ、兄が訪ねてくる。母親が心配して見てくるように頼んだのだった。
兄は東大生だったが、退学してラーメン屋で働いている。

弟(八軒)の無事を母親に電話で知らせる兄。
電話に出た父親が何故退学したか問うのに、「いやがらせ」だと応える。
ここにも、兄弟の何か屈託があるようだ。

しかし、二人とも味覚が優れている。
それは小さいときからちゃんとしたものを食べて来たからだと、御影の祖父は言う。

そこへ訪ねてきた双子の姉妹は、取れたてのトウモロコシを持ってきた。
食べものは、取れたてが一番美味しいのだ。


夏休みが終わって再び学校へ帰った八軒は、「豚丼」が大きくなったのを見る。もうすぐ出荷だ。
八軒は、御影家から貰ったバイト代で、「豚丼」の肉を買うことにする。


最終近く、と畜場のビデオを見たあと寮のお弁当は牛丼だった。
それを食している八軒のところに、「豚丼」の肉が届いたという知らせが入る。


銀の匙 第3巻
2011年12月19日初版第1刷発行


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2013.02.24

【音訳・点訳のための読み調査ガイド】

音訳・点訳のための読み調査ガイド

Photo_2北川 和彦 著
税込価格: 4,935円
出版 : 日外アソシエーツ
ISBN : 978-4-8169-2366-1
発行年月 : 2012/06/21
利用対象 : 一般

視覚障害者のための音訳・点訳ボランティア活動で重要な読みの調査テクニックを解説。調べる場所や辞典類の能率的な使い方といった基本から、人名・地名、略語・記号・単位、書誌事項・文献参照、校正の手引きまでを収録。

六部構成。
第1部:基本編
第2部:人名・地名編
第3部:略語・記号・単語編
第4部:書誌事項・文献参照編
第5部:中国・朝鮮の人名・地名編
第6部:校正の手引き

全体にコラム欄もあって、読み物として読んでも楽しいと思う。

第1部「基本編」では、「日本」の読み方や同字異読の人名など。

第2部の「人名・地名編」では、「難読の多い姓「五十」の読み」というコラムがあった。50個というのではなく、「五十」が付く地名の読みだ。
また、「全国難読町村サミット」というのもあるようで、例として29町村が挙げてある。しかし知っていればどうということのなり地名でもある。
確かに 八鹿や榛原など、知らない方には読めないだろう。

当地も、しばしば間違って読まれる。


第5部の「中国・朝鮮の人名・地名編」などは大変期待するのだが、読みそのものが載っているわけではない。調べ方や、基本的に大切なこと。
著名な方は勿論、一般人も出来るだけ調べて民族読みをするようにと勧めている。
教科書や辞書でも、日本読みは消えつつあるという。

第6部の「校正の手引き」については、各種マニュアルを参考にする必要があるだろう。


音訳・点訳のための読み調査ガイド
2012年6月25日第1刷発行


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2013.02.23

駅リニューアル

長尾駅

最寄り駅がリニューアルして、ほぼ半月。
昨日、始めて利用した。

↑は、ターミナルから駅へ上り下りするところ。登りエスカレーターはあるが、下りはエレベーターのみだ。

これまでは、一旦半地下へ降りてホームへ上がっていた。ホームは地上にあり、すぐ側の踏切は電車の通過待ちで、近くの信号のある四つ辻にまで影響がある。

今回の改修では、ホームが高架になったのではなく、駅を上に上げてまたホームに降りて乗車するというもの。
従って踏切の混雑は、まったく解消されない。


駅へ登るときには慣れないためのふしぎな(つまり始めてきた駅のような)感覚がするのだが、ホームへ降りるとこれまでとまったく一緒なのだ。


↓は、橋上駅から見た風景。
長尾駅


確かに綺麗になったが、同時に不便にもなった。なんなのだ、これは?


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2013.02.22

誉田哲也【世界でいちばん長い写真】

世界でいちばん長い写真

世界でいちばん長い写真誉田 哲也 著
税込価格: 580円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-76485-2
発行年月 : 2012.11
利用対象 : 一般

親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。写真部でも部長から叱られてばかり。そんなある日、宏伸は祖父の古道具屋で、世界一長い写真が撮れるという不思議なカメラに出合い…。青春小説。【「TRC MARC」の商品解説】

初めての作家。どこでお名前を見たのだろう?一度読んでみようかと思ったのが、購入の動機だ。

主人公の宏伸の語りで、浅井リョウのような若者言葉が続く。
登場人物、特に従姉妹の温子(あっちゃん)などはかなり乱暴な言葉づかいで、まあそんなものかと思いながら読み進めたのだが。

祖父の家にあったカメラが登場する辺りから、面白くなっていった。


これまでは洋輔がいて、その影に隠れているような存在でしかなかった宏伸が、成り行きとは言えさまざまな経験を積んでいくことで、

あと、祖父を始め、写真展の主、カメラを作った祖父の旧知の人など、周りの大人たちが また良い。

ヒマワリの写真を想像するだに、楽しい。
また、ギネスへの挑戦に向けて全校一丸となって写真を撮る中学生たちがすばらしい。

新しい可能性を見つけた宏伸は、温子たち他のものへの影響も与えたのだった。


他の本も、読んでみようかなという気になった。


世界でいちばん長い写真

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2013.02.21

Kobe INK物語

Kobe INK物語

一旦は「断捨離」しようとした文具類収集熱が、またしても高くなってきて……。あぶない文房具という状態になりつつある。

というわけで(?)、まずはインクの紹介から。


神戸市三宮にある「ナガサワ文具店」オリジナルの「Kobe INK物語」というシリーズ。全部で何色あるのかなぁ。
この「物語」の発端となった「六甲グリーン」は品切れということで、まずは好きな色ブルー関係から。(ここは同じブルーでも何色もあるのだ)
お目当てのいろはこれまた品切れだったのだが、↑は「和田岬ブルー」という色。


もう一つゲットしたのが、↓の「須磨パープル」。

Kobe INK物語


全色揃えて並べるのが夢。ちょうど「300色の色鉛筆」を揃えたように。棚に並べて、「今日はどの色にしようか」と悩むのも楽しそう!
あ、使うのは万年筆だから、色数分だけ万年筆も要るのか!!
これらを並べるのは、どうすればいいだろう?


画像はいずれも「ナガサワ文具店」さんのサイトから。


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2013.02.20

iPadアプリ:e国宝

Photo_3


非常に美しいアプリ。
絵画だけでも、264件ある。古いものばかりではなく、黒田清輝のものなども。

iPhoneにも対応しているが、やはりこうしたものは大きい方のiPadで見る方がいい。


e國寶のサイトにあるものを、全て見ることが出来るようだ。
PCで見るよりも鮮やかである。



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2013.02.19

あぶない文房具

Associe4月5日号


「文房具」が危ないのではなく、持ち主の方。
押し入れの中のボックス二つに、文房具類がぎっしりと詰まっている。
予備のノートあり、筆記具類あり、付箋もどっさり。

それらを少しずつ、手放していく予定だった。いや、RHODIA(ロディア)やMOLESKIN(モレスキン)のポケットなども、随分処分した。

しかし ここにきて、偶然見つけたブログとの出逢いで、これが崩れそうになっている。


画像は、Associeの最新号。
特集は「文具術」だが、これに触発されたわけではない。
今回は、あまり参考になる話はなかった


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2013.02.18

三浦しをん【木暮荘物語】

木暮荘物語

木暮荘物語三浦しをん 著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 祥伝社 
ISBN : 978-4-396-63346-2
発行年月 : 2010.11 
利用対象 : 一般

空き室あります! 駅から徒歩5分、築ウン十年。安普請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです−。一見平穏な木暮荘の日常を描く、心温まる物語。


標題の「木暮荘」の住人たちを主人公にした、オムニバスの短編。

同じ著者の【まほろ駅前多田便利軒】を想起していたのだが、まったく違った。
【舟を編む】が高い評価を受け、知人からも勧められていて読んでみようと思っている。その前に、自宅に買い置き?してあった本書を読んだのだが、はっきり言って好みに合わなかった。


勿論、第一話【シンプリー・ヘブン】に出てくる花屋のオーナー 佐伯さんなどは好きだ。その主人公の相手 晃生も悪くない。

多分、それぞれのテーマの選び方や表現方法に嫌悪感を抱いただけなのだろう。
しかし、「まほろ……」とも似通っていないこともない。


などとl、この辺まで書いたあたりで、「下書き」のまま放置していた。
今日、本が見つかったので、一応方をつけておく。


これを書いた頃はやや嫌悪感を抱いていたのだろうが、今本書を見てみると割合覚えていて、当時のような嫌悪感は感じない。
これは、何なんだろう?

ま しかし、こうした「下書き放置」のものを、何とかする必要があるな。

木暮荘物語
平成22年11月10日初版第1刷発行
平成23年2月5日第7刷発行


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2013.02.17

動くホームドア、どんな車両もOK 

20121205_122753


動くホームドア、どんな車両もOK 乗り入れ駅で検討

これは山手線での話のようだ。

車両が統一されている東京メトロでは、丸ノ内線・南北線・副都心線で、全駅設置されているという。
副都心線にはたまに乗るのだが、地下深くもぐっていく。その分、エレベーターやエスカレーターは、完備している。もっとも、当初から障害者や高齢者にも使いやすいようにという配慮があったとは聞く。

JRの場合は車両の形も様々で、これまでのような固定式では、なかなか設置できなかったのだろう。


しかし、東西を問わず、こうしたことにはJR系より私鉄の方が柔軟に早く対応しているように思えるのは、気のせいか?


数年前、全盲の落語家がホームへ落ちて重傷を負う事故があった。当地の交通バリアフリー委員会で、そのことを出して内方線の設置をお願いしたとき、JRは長期設置予定のままだった。しかし京阪電鉄は、対応が早かった。駅のバリアフリー化に取り組む一環として、

順次作業を進めてきた「ホーム点字ブロック(ホーム縁端警告ブロック)内方線」を当社全88駅・全ホーム208カ所(京都市交通局管理の御陵駅除く)に設置する工事が3月24日(水)をもって完了しました。
とある。


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2013.02.16

寒さも底……

Weather2

↑は、今朝の天気。
何故か最高気温は「5度」になっている。
家の中だとさほど感じないが、風呂場の窓を開けっ放しにしているために、ドアがガタガタ言っている。

しかし、中から見る限り、陽光は暖かそうだが。


うーん、18日の資料がー……。



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2013.02.15

「面白い恋人」訴訟 解決

面白い恋人


「面白い恋人」訴訟、デザイン変更で和解

大阪らしいのりか、はたまたパクリか?
といったことで「白い恋人」の石屋製菓が提訴していた訴訟が、和解という形で終結した。

 和解内容は、「面白い恋人」の名称を吉本側は今後も使えるが、4月以降に販売する場合はパッケージのデザインを、石屋側と合意した図柄に変える。
他に、販売する府県を限定するとか、回数を限って他の地域でも限定販売できるとかいった取り決めになっている。


Photo_白い恋人2

たしかに、名前だけでなくデザインも何となく雰囲気が似ていた。


いつぞや、とあるお泊まりつき会議の夕食時、完全な女子会だったときのこと。
新潟県人・福井県人・静岡県人・大阪人二人・香川県人といったメンツだったのだが、新潟県人が非常に憤慨していた。「白い恋人」への冒涜だというのだ。
大阪人二人(涼を含む)は、「別にいいん ちゃうの?」というスタンスだったが。




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2013.02.14

小野寺史宣【転がる空に雨は降らない】

転がる空に雨は降らない

転がる空に雨は降らない高木 智編著
税込価格: 1,365円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

1本のキックが2人の運命を変えた。大切なものを守れなかったGKは、夢に邁進する少年の願いを受け止められるのか…。

ケータイ小説だという。朝日の書評欄で読んで、気になっていたのだったが。

プロのサッカー選手(GK)灰沢考人は、サーカーを始めた息子 考也を自分の蹴った球が元で亡くしてしまう。
一方、車を運転していた下山は、妻や息子のことを思って離婚する。その息子佳乃也は、プロサッカー選手を目指している。

灰沢と佳乃也がいずれ交錯することは、容易に想像できる。

二人がどの様な形で出会い、おそらくは憎しみから和解へとたどれるのか?
予測できる結末だが、希望が持てていい終わり方かとも思う。


一番かわいそうだったのはやはり下山で、災難としか言えない事故で自らを破滅させてしまった。理不尽だなぁ。


転がる空に雨は降らない
発行 2012年7月20日


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2013.02.13

サル出没注意

Photo


当地のツイートに、「サルの出没に注意」というのがあった。
結構近場に出ているらしい。

野生のサルのオスは、4才ごろから生まれ育った群れを離れ、他の群れに入るための旅をします。この旅の途中に市街地で目撃されることがありますが、通常、移動して山に帰っていきます。
ということで、静観していれば立ち去るとあった。


以前知人に聞いた話だと、この辺りの小学校ではウサギ狩りなどしたそうだ。それが、その日の給食に出たとか。
イタチは、稀に裏庭に来ていたようだが。


どんな田舎やねん!
いえ、大阪駅まで30分で行きますよ-。


うどんの横にあるのは、Kindle。一見、Readerのように見えるのが工夫のしどころ。
似てますねー>何が狙いか……(笑)?

カバー比較(13.01.17)


当日追記
夜、かなり不快なメールが届く。
一年前の約束を、反故にするというもの。
ま しかし、気持ちの離れた人間のことを思い煩うとて、なんの進歩もなし。勝手にするがいいさ!
しかし、こういう終わり方はしたくなかったなぁ。


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2013.02.12

ソリッドステートランタン たねほおずき

たねほおずき

ソリッドステートランタン ほおずき (13.02.08)と同じ日に届いたのが、↑の「たねほおずき」というランタン。
これも、「スノーピーク」というアウトドア用品の製品だ。

どちらかというと、この「たね」の方が使いやすいかもしれない。
電源はLEDで、単4電池3本で使える。

ループ状になった先端の丸い部分は強力な磁石になっている。洋服に挟んで使うことも出来る(そんなことしないだろうけれど……)。

なにより可愛くて、(家中)移動用のカゴに入れて持ち運んでいる。


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2013.02.11

風の又三郎

20130211_130113_2

今読んでいる本の中で【風の又三郎】に言及した部分があって、懐かしかった。


人が少ない地下鉄の駅で、電車を待っている瞬間が好きだ。
真っ暗な(とまでは言えない)穴から「ゴーッ」と風が起こってきて、ホームにあるものを吹き飛ばそうとする。やがて見えてくる 明かり。明かりはどんどん近づいてきて、停まる。そしてまた、大きな穴の中に吸い込まれていく。まるで知らない世界へ行くように。

新福島駅あたりでは、こんな気持ちになることがある。大都会の中での、ほんの一瞬の迷い事でしかないのだが。


いつか自分も、そうした知らない世界へ旅立つ日がくるのだろう。


昨日、叔父から電話があった。
早いもので、もうすぐ叔母の一周忌だ。



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2013.02.10

堂場瞬一【蝕罪】

蝕罪

蝕罪堂場 瞬一 著
税込価格: 1,365円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

行方不明者を捜す専門部署として、警視庁に設立された失踪人捜査課—実態は厄介者が寄せ集められたお荷物部署。ある事件により全てを失い酒浸りになった刑事・高城賢吾が配属される。

着任早々、結婚を間近に控えているのになぜか失踪した青年を探して欲しいと、その婚約者から持ちこまれる。


同じ警察物でも、「刑事鳴沢了」とはかなり違う描き方。


娘が行方不明のままという過去を引きずっている高城は、妻にも去られ、ほぼアル中に等しいような暮らしをしている。

同じく、捜査一課へ異動の夢を絶たれた愛場。彼女は何とかして、捜査一課へ引き上げて貰おうとしている。

一方高城は、しだいにこの場所での仕事にやりがいを見いだしていく。

娘の行方が判らないという状況はそのままに、新しいシリーズが始まる。


堂場瞬一作品
堂場瞬一【帰郷】(11.07.04)
堂場瞬一【雪虫】(11.07.28)
堂場瞬一【孤狼】(11.09.27)
堂場瞬一【破弾】(11.10.09)
堂場瞬一【讐雨】(12.03.27)
堂場瞬一【虚報】(12.05.16)
堂場瞬一【血烙】(12.07.30)
堂場瞬一【被匿】(12.08.21)
堂場瞬一【ラストダンス】(12.09.07)
堂場瞬一【長き雨の烙印】(12.09.16)
堂場瞬一【七つの証言】(12.09.27)
堂場瞬一【疑装】(12.11.24)
堂場瞬一【アナザーフェイス】(12.12.03)
堂場瞬一【約束の河】(12.12.05)
堂場瞬一【敗者の噓】(12.12.19)
堂場瞬一【断絶】(13.01.10)
堂場瞬一【逸脱】(13.01.22)
堂場瞬一【蝕罪】(13.02.10)

蝕罪


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2013.02.09

西炯子【娚の一生 3巻】

娚の一生 3巻

娚の一生 3巻西 炯子 著
税込価格: 420円
出版 : 小学館
ISBN :
発行年月:2010.3
利用対象 : 一般

ようやく結婚まで考えかけた、つぐみと海江田だったが……。

つぐみが在宅でしている自家発電の問題(地域住民との開発問題)も、今回の大きなテーマになっている。
そこからミステリーもどきの誘拐劇も起こる。
最終部分、大地震が起きたとき、この自家発電が認められることになる。

私生活では、祖母の法事に集まった叔父たちの勝手な言い分に傷つくつぐみ。
自分の面倒は自分で見なければならないのに。

もう一つ、海江田を育ててくれた母親の家を訪れる二人。
生みの親は結局現れず、そうした海江田の屈託を、姉になった人がつぐみに語ってくれる。
義母が一番好きだったという、海江田の写真を姉に貰うつぐみ。それは、なかなか懐かなかった幼い海江田が、カーテンかドアの陰から顔を覗かせているものだった。


hontoのポイントで電子書籍を購入。iPadで読む。これは紙本よりも、読みやすかった。
価格は、紙本・電子書籍とも同じ。文章主体の本は電子書籍が幾分安いのだが、漫画だと絵が主体なのでそうした価格設定になるのだろう。


関連記事
西炯子【娚の一生 第二巻】(12.02.05)

西炯子【娚の一生】 (11.09.28)


娚の一生 3巻
販売開始日:2011/12/27


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2013.02.08

ソリッドステートランタン ほおずき

ソリッドステートランタン ほおずき


LEDのらんたんが届いた。名前を、「ほおずき」と言う。
単三電池三個で駆動する。USB給電も可能だが、充電は出来ないようだ。

スイッチを入れると、一番明るい状態になる。これは、かなり明るい。
スイッチを長押しして、好みの明るさにする。そのまま押していると、切れる。

「ゆらぎモード」というのもある。風や音に反応して光量が変化するとか。
いつぞやの「お風呂の明かり」を思い出した。いつ書いたのか、さだかではないが。
しかしこれはらんたんで、屋外での使用を想定しているのだろう。

夜になって、どれくらい明るさを実感できるか楽しみだ。

急に訪問が入って、午後から出かけることになった。早めのランチとしよう。



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2013.02.07

阪本司【切れない糸】

切れない糸

切れない糸坂木 司 著
税込価格: 924円
出版 :東京創元社
ISBN :978-4-488-45704-4
発行年月 : 2009.7
利用対象 : 一般

人々の優しさと移りゆく商店街の四季を綴った連作ミステリ。周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。不慣れな集荷作業で預かった衣類から、数々の謎が生まれていく。。【「BOOK」データベースの商品解説】より

つづき

同じ商店街の喫茶店・ロッキーで働く沢田直之、アイロン職人・シゲさんなど周囲の人に助けられながら失敗を重ねつつ成長していく和也。商店街の四季と共に、人々の温かさを爽やかに描く、

「honto」の紹介文:持ち込みか?集荷でか?
謎のはじまりは、クリーニング店に持ち込まれた衣類。

Kindleの紹介
実家のクリーニング店を継ぐこととなった和也が、集配先で不思議な洗濯物を引き受けた。そこから始まる、素敵な謎物語。商店街の四季の移ろいと、人々の優しさを描く連作短編集。


プロローグでの話の展開は、ワーキング・ホリデーと似ている。

クリーニング店の、毎日繰り返されるさりげない日常。
新井和也は、まだ就職が決まっていなかった。
そこへ突然、父親の死という まったく予想外のことが起きる。

そこから始まる、ミステリー仕立ての連作だ。
今回の探偵役は、大学の同期で町内の喫茶店でアルバイトをしている沢田。
和菓子のアン(12.10.26)の、店長、青空の卵(12.11.21)の 同居人にあたる。

こうしてみると 坂口司の小説は、芦原すなおの「安楽椅子探偵」と似通ったところもあるなと思う。
芦原ものの方が、事件性があったが。

さて本書だが、プロローグで和也がクリーニング店を継ぐことになり
第一話の「グルメドバイからはじめよう」で冬から春を
第二話「東京、東京」では、大学卒業記から晩春に掛けて
第三話では、文字通り「秋祭りの夜」
第四話の「商店街の歳末」
で締めくくって、エピローグへと繋ぐ。


集荷した洗濯物から事件性を見つけるというのは、新しい手法かと思う。
つれ合いが現職の頃は、クリーニング屋さんの御用聞き(?)が来ていた。
今では、そのクリーニング店がご近所を廻っているのを見なくなった。


別件
Kindleは、端末で読むと途中の章から目次へ戻ったり、又は目次からリンクしている。
だが、iPadのアプリではそれが出来ないようだ。


電子書籍の価格は
Kindleが600円、
hontoとReaderでは630円だった。
ちなみに、文庫本は924円。

などと、本の内容以外のことにも目が行っている。


切れない糸
Kindle価格600円

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2013.02.06

ビスタカー

Vista


近鉄特急ネット購入キャンペーン

今月と来月、津へ行くことになった。
そろそろ特急券の予約をと思っていた矢先、上記案内のメールが届いた。

昨年10月には、名古屋から帰ってくるのにアーバンライナーを使った。その時は、予約はネットで出来ても、チケットは近鉄の窓口で受け取る必要があった。
名古屋では宿泊していたので、問題はなかった。

今度の新しいサービスは、チケットレスで乗車出来るということ。
更に、シートの選択まで出来る。
JR西日本の新幹線予約サービスに近くなった。


今回、復路は二階席を予約した。
このビスタカーの階下席は、グループ専用席もあるようだ。


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2013.02.05

終わり方

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何で読んだのだったか?
「終わり方は始めるよりも大切だ」といった風な文に出会った。

一番解りやすいのが恋愛だとは、その本にもあったのだが。たしかに、始まりはちょっとしたきっかけであったりする。
だがその後のお付き合いを経て、残念ながらそれが終わるときは どうなのだろう?

ネットでのお付き合いは、いつの間にか疎遠になっていくというのが多いような気がする。

その中でも、ずっと気にしている方たちというのはあるので、しかしメールであったり電話であったりでも続けていないと、気持ちは届かないだろう。


実は最近、ちょっと残念な終わり方をした方があって、その方からのメールを全部削除してしまったのだった。
(原則、メールは何年分も全て保存しているのだが)




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2013.02.04

もうすぐ来るよ、あおなみ線のSL

北びわこ号


こんな ↓ 記事を見つけた
もうすぐ来るよ、あおなみ線のSL 16・17日に運行

あおなみ線というのは、リニア鉄道館へ行くときに使う路線だ。
昨年10月に、乗ってきた。

山口号だとか大井川鉄道のものだとか、SLというと かなり人気だ。
だが、SLというのはトンネルへ入るたびに窓を閉めなければならないし、すぐ顔が真っ黒になって、あまり好きではなかった。
だから郷愁といったものは沸かず、取り立てて乗りたいとは思わない。

しかし、見ている分にはいいかな。


画像は、米原駅 - 木ノ本駅間を運行するSL北びわこ号。
Wikipediaより 拝借

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2013.02.03

今年もお布施を……

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恒例(?)の、一太郎バージョンアップ。
ふと気づいたら、優待予約は2月4日までだった。急いで、予約。

優待価格とポイントで、ほぼ半額近くになったのではないか。
自分でも義理堅いなと思うが、やはり「がんばれ一太郎」という気持ちで。


今日(2日)は買い物にも行かず、一銭も使わない予定だったのにー


しかし、Justsystemからのメールが多すぎて、こうした肝心の知りたいメールを見過ごすこともある。
結局、メール攻勢はあまり功を奏していないのではないだろうか。


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2013.02.02

【「無印良品」で覚える収納のコツ】

「無印良品」で覚える収納のコツ

「無印良品」で覚える収納のコツすはら ひろこ 監修
税込価格: 1,260円
出版 : ユーキャン学び出版
ISBN : 978-4-426-60386-1
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

リビングダイニング、キッチンなど、各スペースごとの収納ポイントや、スッキリ収納の実例を紹介。定番からアレンジまで「無印良品」のアイテムを使った、収納を楽しくするアイディアが満載。【「TRC MARC」の商品解説】

こういう本は、眺めているだけで楽しい。
無印良品はいくつか使っているが、「すごく好き」というわけでもない。
何故か非常に無機的になってしまうような気もするから。

それとは別に、家に対する提案が、色々面白い。(本書に書かれてはいない)
勿論、自分の今後とは関係ない話だと思うが。いや、かつて団地に住まいしていた身としては、団地への提案など興味をそそられる部分もある。


本書に戻って、色々な使い方を一度全部試してみて、そのうち色のある部分を付け加えていくのもいいかもしれない。
いや、いくつか買ってきては、結局ボツにしていることも多いのだが。
メイクボックス 然り、バッグインバッグ 然り。
去年は、カーディガンのようなストールで失敗した。色違いを三枚揃えたのだが、結局あまり使うことなく捨ててしまった。

店に行くと、ついつい衝動買いしてしまうんだな。


「無印良品」で覚える収納のコツ
2012年6月22日初版第1刷発行
2012年11月30日初版第6刷発行
(毎月増刷されているようだ)


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2013.02.01

「クオンプ」サービス終了

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今日、「クオンプ」サービス終了というメールが届いた。

7月31日には全サービスが終了し、8月1日にはデータが削除されるという。

登録はしていたがまったく使っていなかったため、影響はない。
オンラインストレージ大はやりではあっても、こうした「突然の終了」が起こる可能性はある。もしも今DropBoxがそうなったら、かなり困ることになる。
DropBoxの場合、データはオフラインでもあるので 当面は大丈夫だし、外付けHDDにバックアップを取ってはいるのだが。

「便利は不便」を、またも感じるお知らせだった。


まったく関係ない話
コンテンツアップの際、「文字コードが正しくない」というエラーメッセージが出た。なぜか 文字コードセットが[Shift_JIS]ではなく、[iso-88591]に化けていた。
このままだと文字化けを起こす。あらかじめ判ってよかったということにしよう。


画像は、先日の昼食会。
お久しぶりでした、あまりゆっくりお話しできずに心残りです。



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