誉田哲也【世界でいちばん長い写真】
誉田 哲也 著
税込価格: 580円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-76485-2
発行年月 : 2012.11
利用対象 : 一般
親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。写真部でも部長から叱られてばかり。そんなある日、宏伸は祖父の古道具屋で、世界一長い写真が撮れるという不思議なカメラに出合い…。青春小説。【「TRC MARC」の商品解説】
初めての作家。どこでお名前を見たのだろう?一度読んでみようかと思ったのが、購入の動機だ。
主人公の宏伸の語りで、浅井リョウのような若者言葉が続く。
登場人物、特に従姉妹の温子(あっちゃん)などはかなり乱暴な言葉づかいで、まあそんなものかと思いながら読み進めたのだが。
祖父の家にあったカメラが登場する辺りから、面白くなっていった。
これまでは洋輔がいて、その影に隠れているような存在でしかなかった宏伸が、成り行きとは言えさまざまな経験を積んでいくことで、
あと、祖父を始め、写真展の主、カメラを作った祖父の旧知の人など、周りの大人たちが また良い。
ヒマワリの写真を想像するだに、楽しい。
また、ギネスへの挑戦に向けて全校一丸となって写真を撮る中学生たちがすばらしい。
新しい可能性を見つけた宏伸は、温子たち他のものへの影響も与えたのだった。
他の本も、読んでみようかなという気になった。
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