坂木司【仔羊の巣】
坂木 司 著
税込価格:720円
出版 : 東京創元社
ISBN : 4-488-45702-9
発行年月 : 2006.6
利用対象 : 一般
自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。【「BOOK」データベースの商品解説】より
ひきこもり探偵シリーズ第二弾
時々先の【青空の卵】(12.11.21)の登場人物が出てきて、既に忘れているものだからとっさには状況が思い浮かばないこともあった。
また、涙目だとか上目遣いといった鳥井の描写は、ちょっと気持ち悪いような気もする。だが、三上延【ビブリア古書堂の事件手帖2】(12.01.06)でたびたび出てきた栞子さんを表す表現ほどではない。
さて本書でも色々な事件が起きるわけだが、最初の
「」では、風邪をひい鳥井が寝込んでいる間に起こった出来事。
坂木は外資系の保険会社で働いていて、同期が三人いる。
一人は 、もう一人は、佐久間という女性だ。二人とも成績はよい。
その佐久間に何か屈託があるのではという吉成の話から、僕(坂木司)が色々推理することになって……。という展開。
無事に収まったようだったが、風邪が治った鳥井にかかると、もう一ひねりあるのだった。
第二話は、「風の又三郎」の世界だった。
舞台は、地下鉄の駅と、先の本にも出てきた栄三郎さんの家。
彼の家に、僕と鳥井は、前作にも登場した塚田君という全盲の青年と一緒に訪れる。
そこには、栄三郎さんに木工を習いに来る土屋さんという会社員も来て……。という設定。
地下鉄駅ホームの先頭で、ヨーヨーや風船を持ってたたずむ少年。彼は何故そこにいるのか?
東西の文化の違いも少し入れながら、この不思議な少年の謎を、鳥井が解く。
関連記事
【青空の卵】(12.11.21)
【仔羊の巣】(13.03.07)
【シンデレラ・ティース】(13.02.27)
【先生と僕】(18.01.30)
【ホテルジューシー】(14.04.18)
【ワーキング・ホリデー】(13.01.30)
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