伊坂幸太郎【SOSの猿】
伊坂 幸太郎 著
税込価格: 660円
出版 : 中央公論新社
ISBN : 978-4-12-205717-3
発行年月 : 2012/11/17
利用対象 : 一般
三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、問いを投げかける。「本当に悪いのは誰?」【「BOOK」データベースの商品解説】より
今回、伊坂さんの優しさが、「ひきこもり」という形で具現化している。
「暴力は、いつの場合もいけないの?」
物語は、「私(株の誤発注事件を調べる )」の話」と「猿の話」が交互に語られていく。
そして8割くらい行ったところで、「猿の話」がどう語られたのかが、明らかになる。
いつものように、それこそ孫悟空のように、伊坂さんの話は自在に空間も時空も行き来する。
ひきこもりの少年とその母親である辺見のお姉さん。そのお姉さんに悪魔祓いを頼まれた「私」二郎。
二郎の母と少年の祖母、すなわち辺見のお姉さんの母親は、二郎が幼い頃から仲がよかった。
その少年の祖母の語った話なども、すべて伏線になっている。
正直「西遊記」は断片的に知ってはいるが、あまり好きではなかった。よく知っていればもっと楽しめただろう。
SOSの猿
Kindle価格:600円
honto電子書籍価格:630円
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