有栖川有栖【江神二郎の洞察】
有栖川 有栖 著
税込価格: 1,890円
出版 : 東京創元社
ISBN : 978-4-488-02540-3
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
アリスの大学入学からマリアのEMC入部までの1年間を瑞々しく綴った、江神シリーズ初の短編集。望月の下宿でのノート盗難事件を描く「瑠璃荘事件」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写する「除夜を歩く」など全9編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
「江神シリーズ初の」といっても、これ以上出ないようだ。
長編ではなかなか出ていなかった(と思う)、四人の掛け合いが新鮮だ。といって、単に忘れているだけの可能性大だが。
やはり、マリアが登場するまでの方がいい。ということは、長編では【月光ゲーム】だけか。
有栖川さんの本は、出てくる地名になじみのところが多く、それだけでも親しめる。
あの体験を経て元気がなくなったアリスを慰めようと、先輩三人が企みを持つ【開かずの間の怪 】が面白かった。
他愛ない推理ゲームなのだが、湖西線を使ったりしているのも楽しい。
そうそう、【二十世紀的誘拐】では、「犯人」のガールフレンドが当地に住んでいるのだった。
江神二郎の洞察 2012年10月30日初版
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