ほおずき
ほおずきを、買ってきた。
ほおずき。酸漿とも、鬼灯とも書く。
この中で、「鬼の灯」と書くのが好きだ。
いつぞやも書いたかと思うのだが、「ほおずき」というと、やはり夏の思い出に行き着く。
夏休みに入るとすぐに、自分一人先に母の実家へ行っていた。
母や妹が来ると親戚周りをするのだが、その中では祖父の実家よりは祖母の妹が嫁いだところへ行くのが好きだった。
いずれも母よりは年下のその従姉妹たちが、随分可愛がってくれたのだった。
三人いると性格も色々だが、中で次女と「ほおずき」とが結びつく。
畑から採ってきてくれるのは、いつも次女だった。
今のように店で買う一枝ではなく、それこそどっさりと持たせてくれた。
彼女たちも、皆鬼籍に入ってしまった。
「なかなか死ねない」などと嘆く母は、96歳。
自分の来し方・行く末を思う、盆間近な日曜日である。
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