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2013.08.30

池井戸潤【シャイロックの子供たち】

シャイロックの子供たち

シャイロックの子供たち池井戸 潤 著
税込価格: 660円
出版 : 文藝春秋
ISBN :978-4-16-772803-8
発行年月 : 2008.11
利用対象 : 一般

ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪…!?“たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績…事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。【「BOOK」データベースの商品解説】

一つずつは独立した短編なのだが、それがずっとリンクしている。

いま話題の「半沢直樹」の原作者、池井戸潤の小説だ。【オレたちバブル入行組】【オレたち花のバブル組】と同じく、銀行小説。

まったく、人権も何もない社会のようだ。

今日の勝者は、明日の敗者。
出世をあきらめた田端が同僚と交わす言葉に、少しホッとする。


北川愛理が、当初は自身の環境のことや濡れ衣を着せられた事件でオドオドしていたのが、終盤では何とも頼もしいベテランになっている。
これが一番の救いかな。


シャイロックの子供たち


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