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2013.09.01

あさのあつこ【グラウンドの空】

グラウンドの空

グラウンドの空あさの あつこ 著
税込価格: 1,365円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-874076-0
発行年月 :2010.7
利用対象 : 一般

エースがいない野球部のキャッチャー、瑞希。このままでは地区大会すら絶望だ。そんなとき、チームメイトがピッチャーを見つけてきた。しかし透哉というその少年は、心に傷を負っていて−。【「TRC MARC」の商品解説】より

あさのあつこは【バッテリー】でファンになったのだが、巻を読み進めるに従って、少々食傷気味になってきた。
しばらくは、避けて通っていた。

本書も、地方の中学野球チームの話。
【バッテリー】と違って、純粋に野球が好きな少年たちの話で、肩が凝らない。

登場人物は、主に三人。
作楽透哉(さくら・たつや):ピッチャー。親元を離れてこの町で祖母と暮らしている。
山城瑞希(やましろ・みずき):キャッチャー。小学生の頃見た、甲子園での高校野球が忘れられない。
田上良治:ファースト。瑞希の幼なじみ。

彼らに、透哉の祖母や、瑞希や良治の家族がからむ。
勿論、チームメイトも。

このチームの監督が、面白い。

透哉は天才的なピッチャーだが、それが故に心に傷を負い、野球を捨てようとする。だが、祖母の家にも、野球の道具は持ってきている。

甲子園を夢見る瑞希は、ひょんなことから透哉と知り合い、野球部に誘う。

地方の小さな街は不況にあえぎ、選手たちの家庭も、それに巻き込まれる。
そうしたサイドストーリーを挟みながら、最後は全国大会に出るまでを描く。

どちらかというと、甘い。その分、ストレスは少ないか。


透哉の祖母の描き方が、少し変だ。70過ぎということだが、『それは、野球とかいうものの道具か』とかいうセリフはないだろう。


序章
一章 夏のミット
二章 転校生
三章 全力投球
四章 挑む者たち
五章 遠い街で


グラウンドの空
平成22年7月20日初版発行

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