曾野綾子【二十一歳の父】
曾野 綾子 著
税込価格: 460 円
出版 : 新潮社
ISBN : 4-10-114607-1
発行年月 : 1974/10/01
利用対象 : 一般
こちらはバーコードもあるのだが、保存状態が悪くて黄ばんでしまっている。
エリートコースを邁進する父と兄を持ち、周囲の過大な期待をよそ目に、ひたすら独自の生活を築く基次。
こうした、同性の兄弟を持っていてしかも自分の方が劣ると思われているという設定は、「エデンの東」を始め枚挙にいとまない。
この基次の場合は、アルバイトをしながら暮らしている。ろくな就職もしないのに盲目の少女を愛して、二十一歳で父親になってしまう。
当然、父の逆鱗に触れるわけだが。
ラストはあまりにも切なかったと思う。
映画になっていて、山本圭と倍賞千恵子だったかな?
圭さんは、のちに「ひとつ屋根の下」で、感じのいいおじさん役をするようになっていたが、若い頃は「若者たち」などで田中邦衛や橋本功、松山 省二・佐藤オリヱと共演していた。
と、またも話はどんどん脱線していく。
二十一歳の父
昭和49年10月15日発行
昭和62年11月30日35刷改版
平成3年12月15日45刷
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