柴田よしき【激流 上】
柴田 よしき 著
税込価格: 760円
出版 : 徳間書店
ISBN : 978-4-19-892943-5
発行年月 : 2009.3
利用対象 : 一般
京都。修学旅行でグループ行動をしていた七人の中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒・小野寺冬葉が忽然と消息を絶った—。二十年後。三十五歳となった六人に、突然、失踪した冬葉からメールが送られてくる。「わたしを憶えていますか?」【「BOOK」データベースの商品解説】より
この紹介文というのは時々内容を誤って伝えている。
メールが送られてきたのは、二人。しかも、20年後消息がわかっているのは、6人ではなく5人だ。
その、消息がわからない一人というのが一つの鍵になっているのだが。
20年前の京都。バスに乗り込む同じ班の7人の紹介から、本書は始まる。
班長の三隅。副班長で、後に消息がわからなくなる
美貌の貴子。
ひとり違う世界に生きているような
鉄道で盛り上がる、 と 。
20年後、一通(二人に来たから二通)のメールが元で再会した彼らは、それぞれの事情を抱えていた。
しっかり者の三隅は編集者の仕事をしているが、プライベートでは離婚調停中。仕事の面でも、悪質な嫌がらせを受ける。
彼らと彼らに絡む人物の色々な状態が出そろったところで、物語は後編へと続いていく。
NHKでドラマになっていたようで、読んでみようと思ったきっかけはそれだった。
柴田よしきというのは、京都を舞台にした作品が多かったのではなかったか。女性刑事だったか、探偵だったかが主人公で。
一二冊、読んだことがあるような。
激流 上
Kindle価格:550円
honto価格:578円
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