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2013.10.16

内田康夫【ぼくが探偵だった夏】

ぼくが探偵だった夏

ぼくが探偵だった夏内田 康夫 著
税込価格: 2,310円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-270586-8
発行年月 : 2009.7
利用対象 : 小学生・中学生・一般

浅見光彦・小学校5年生の夏休み。最近、軽井沢で行方不明になった女の人がいるという話を聞き、友だちの峰男と、本島衣理の3人で現場に行くことに…。【「TRC MARC」の商品解説】より


何だかやさしい書き方だと思ったら、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための ミステリーランド」というシリーズものの一つのようだ。
他には、有栖川有栖・歌野晶午・乙一・恩田陸・北村薫・京極夏彦・篠田真由美・高田崇史・法月倫太郎・森博嗣といった面々の作品がある。
綾辻行人氏や二階堂黎人などは、どんな作品を書いておられるのだろう?タイトルは、「ビックリ館の殺人」と「カーの復讐」だ。それらしいかな?

それはともかく、本書は光彦少年が夏休みに体験した冒険譚だ。大蔵省勤務の父上もご存命で、お手伝いさんは須美ちゃんではなく、先々代くらいのおばさんだ。

やはり読者を意識しているのだろうか、光彦の母雪江夫人が非常にやさしい人に描いてある。光彦も又、母に甘えている。
兄の陽一郎は既に東大を出て、警察庁に務めている。あれ?若い頃は地方にいたのではなかったっけ?京都での活躍が、タイトルは忘れたがあったはずだが。

また、「友だちに変わっていると言われる」という光彦に、父親は言う。

一般的に、世の中の人の多くは、ほかのみんなと同じでないと不安を感じるが、それは間違っている。人と異なっているということは、それだけでも、とても大切な才能なんだよ。
と。


そして、兄の小学時代の同級生に、ルポライターでミステリ作家志望の内田康夫がいる。
また、軽井沢で遭遇する事件に関わるのは、若き日の岩村刑事。後に「信濃のコロンボ」となる。


ちょっと仁木悦子張りの書き方で、そこそこ楽しめてあっという間に読み終わる。
他の作家のものも、読んでみようかな。


ぼくが探偵だった夏
2009年7月30日第1刷発行
文庫版・honto価格:500円
Kindle価格:500円


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