1964年に売れた本 “日本”遠のき“ニッポン”へ
(ニュースの本棚)1964年に売れた本 “日本”遠のき“ニッポン”へ 天野祐吉
記事にはこの年のベストセラーが掲載されている。
一位が、大島みち子と河野実の【愛と死をみつめて】で、二位に山岡荘八の【徳川家康】が来ている。
サトウハチローの三部作【おかあさん】も、この年の出版だったのか。
そしてオリンピックの年らしく、5位が大松博文の【おれについてこい!】と続く。
天野さんは、【愛と死をみつめて】について、
こうした”純愛”は、日本にはあってもニッポンにはない、ということもあるだろう。が、そのことよりぼくが驚くのは、二人が交換した400通の手紙の“言葉”だ。と、世の中が変わることは、言葉が変わることではとも断じていらっしゃる。
これは確か、吉永・浜田コンビで映画にもなった。その前に、大空真弓と山本学でテレビドラマになっていた。レコードもよく売れていた。著者の後日談があったりしたが……。
それよりも、(ベストテンの)著者名が即入力できない来ない)ことに、時の流れを感じないでもない(?)。
これ(予定稿)を書いたあとで、天野祐吉さん死去 「広告批評」「CM天気図」のニュースに衝撃を受けた。
こんなピリッとした文章を書く方が、今後現れるだろうか?
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