内田康夫【はちまん】
内田 康夫 著
税込価格: 620円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-160755-8
発行年月 : 2002.9
利用対象 : 一般
カメラマン小内は長野県で取材中に、各地の八幡神社を巡礼する老人と出会った。やがて彼の死体が秋田県で発見され、姪が被害者の息子の教え子であったことから浅見光彦はこの元文部官僚の足跡をたどるが…。【「TRC MARC」の商品解説】より
浅見シリーズに限らずこの著者の作品には、戦争の影を今なお引いているものがかなりある。
本書もその一つである。また、珍しく倒叙法を採っている。
戦後50年。半世紀はおとなしくしていると盟約した「彼ら」は、それぞれの立場で動き出す。
当時の「仲間」には、国会議員にまで出世した者もいた。
一方、カメラマンの小内美由紀は、この殺された飯島との話から、八幡神社に関心を抱く。
飯島は、文部省の役人だったが、清廉潔白を地で行くような人だった。
また、美由紀の恋人松浦も、文部省勤めである。彼は正しいと思ったことを主張して上司と相容れず、土佐へ出向の形になる。
その高知でも八幡神社が登場して、どうやら飯島はここへも現れたらしい。
と、飯島を中心に松浦と美由紀は違う方向から八幡に近づいていく。
松浦と美由紀の関係に進展が見られてところで、上巻おわり。
しかし、上下巻あるのは辛い。さっさと解決してほしいのに(苦笑)。
下巻は、帰阪してからになる予定。
「八幡」に始まって、神仏習合についての判りやすい解説が、興味深かった。
はちまん
Kindle価格:580円
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