岡田斗司夫【『風立ちぬ』を語る】
岡田 斗司夫 著
税込価格: 777円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-03770-3
発行年月 : 2013/11/12
利用対象 : 一般
長編映画からの引退宣言をした、宮崎駿最後の作品「風立ちぬ」を、岡田斗司夫はどう読み解くか−。その他ジブリ作品もひもときつつ、宮崎駿という人間、アニメ作家としての巧みな技術力、今後のジブリの展望に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
映画を観ていないのにこうした本を読むということは、著者の感じ方に100パーセント染まってしまう恐れがある。
ではあっても、なかなか面白い「評論」だ。
あくまでも、岡田斗司夫という人を通しての映画評ということで。
多分、映画を観ていれば違う感じ方が出来るのだろうが。
ここで書かれている主人公たちの分析が、かなり面白い。
二郎の声を演じた庵野秀明が、非常に演技が下手でセリフは棒読みだったこと。だがそれが、非常に効果を上げていたこと。
また、ヒロイン菜穂子の分析も、中々穿っている。
という、映画「風立ちぬ」への言及は第1章で終わり、あとは
第2章 アニメ作家・宮崎駿のすごみ
第3章 父と息子
第4章 ジブリはどこへ向かうのか
第5章 『風立ちぬ』への疑問に答える
へと続く。
著者は、この映画は「綺麗な恋愛物語」などではなく、映画を見終わった人たちが泣いている人が多いのに対して、「これは泣くような映画かな」という違和感を感じたという。
しかし大部分の人は、ここまでシニカルに捉えてはいないだろう。
著者が捉えた二郎から類推するに、二郎はおそらくアスペルガー症候群ではなかろうか?
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『風立ちぬ』を語る
2013年11月20日初版第1刷発行
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