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2013.12.17

山本幸久【カイシャデイズ】

カイシャデイズ

カイシャデイズ山本 幸久 著
税込価格: 690円
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-780124-3
発行年月 : 2011.3
利用対象 : 一般

わがままで強面だが人望厚い営業チーフ、いつも作業着姿の昭和風二枚目施工監理部員、掟やぶりのヒラメキ型デザイナー。彼ら“魔のトライアングル”三人組と内装会社の同僚達が、莫迦で無茶で情熱一杯に働く姿を描いた、胸を熱くさせる傑作ワーキングストーリー。【「BOOK」データベースの商品解説】より

先日読んだ【お仕事小説アンソロジー 3に掲載されていた【クール】の山本幸久さんのものを読んでみた

それぞれが独立した短編だが、その短編の主人公たちは同じ会社の従業員で、続き物としても読める。

トップバッター営業の高柳の話は、部下に仕事を任せてみようと決心するところで終わる。
施工管理の篠崎は、昭和風の美男子で、高柳に言わせればクールである。仕事は非常に出来る。
設計士の隈本は、ユニークだ。

この、自称「黄金トリオ」はまた、「魔のトライアングル」とも呼ばれている。この三人が関わった会社は、何故かつぶれることが多いのだ。

高柳の部下で頼りない二人、 石渡と橋本も、一話ずつ主役になる。

そして、敵役、高柳と同期だが、大きな仕事をして既にリーダーという位置にいる江沢も。

ラストバッターは、社長の巨瀬。
さらに、巨瀬と一緒に会社を作った鴻上も登場する。

どれもほんわかとして、楽しい。甲乙つけがたいとも言えるし、辛口で言うとどれも同じような感じだとも言える。

一度にあまりたくさん読まない方がいいかもしれない。
だが、ギスギスした刑事物よりも、ホッとするのは確かだ。


カイシャデイズ
Kindle価格:578円
honto価格:578円


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