山本幸久【カイシャデイズ】
山本 幸久 著
税込価格: 690円
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-780124-3
発行年月 : 2011.3
利用対象 : 一般
わがままで強面だが人望厚い営業チーフ、いつも作業着姿の昭和風二枚目施工監理部員、掟やぶりのヒラメキ型デザイナー。彼ら“魔のトライアングル”三人組と内装会社の同僚達が、莫迦で無茶で情熱一杯に働く姿を描いた、胸を熱くさせる傑作ワーキングストーリー。【「BOOK」データベースの商品解説】より
先日読んだ【お仕事小説アンソロジー 3に掲載されていた【クール】の山本幸久さんのものを読んでみた
それぞれが独立した短編だが、その短編の主人公たちは同じ会社の従業員で、続き物としても読める。
トップバッター営業の高柳の話は、部下に仕事を任せてみようと決心するところで終わる。
施工管理の篠崎は、昭和風の美男子で、高柳に言わせればクールである。仕事は非常に出来る。
設計士の隈本は、ユニークだ。
この、自称「黄金トリオ」はまた、「魔のトライアングル」とも呼ばれている。この三人が関わった会社は、何故かつぶれることが多いのだ。
高柳の部下で頼りない二人、 石渡と橋本も、一話ずつ主役になる。
そして、敵役、高柳と同期だが、大きな仕事をして既にリーダーという位置にいる江沢も。
ラストバッターは、社長の巨瀬。
さらに、巨瀬と一緒に会社を作った鴻上も登場する。
どれもほんわかとして、楽しい。甲乙つけがたいとも言えるし、辛口で言うとどれも同じような感じだとも言える。
一度にあまりたくさん読まない方がいいかもしれない。
だが、ギスギスした刑事物よりも、ホッとするのは確かだ。
カイシャデイズ
Kindle価格:578円
honto価格:578円
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
- 【くらべて、けみして 校閲部の九重さん】(2025.03.13)
- 【Casa BRUTUS特別編集 器の教科書】(2025.03.11)
- pha【移動時間が好きだ】(2025.03.10)
コメント