堂場瞬一【漂泊】
堂場 瞬一 著
税込価格: 900円
出版 : 中央公論新社
ISBN : 978-4-12-205278-9
発行年月 : 2010.2
利用対象 : 一般
ビル火災のバックドラフトに巻き込まれ負傷した明神。鎮火後の現場からは、殺しの痕跡のある身元不明の二遺体が出た。犯人による隠蔽目的の放火だったのか。【「BOOK」データベースの商品解説より】
これまでの三作について、まだ書いていない状態なのだが……。
常に緊張状態にある高木と失踪課室長阿比留。
部下の明神愛美とのカリカリしたやりとり。
こういったものも、本作あたりからはかなり慣れてきた。
今回は愛美が負傷して入院中という状況なので、高木と愛美の位置が微妙に影響しているせいかもしれない。
だが、終わり方はあまりスッキリしたものではなかった。
犯人や遺体の謎については途中からはっきりしてくる。しかしその分、この後がどうなるのだろうと気になる。
作家の苦労といった描写が多いのだが、それを著者の心情とちょっっぴり結びつけてしまった。
元々スポーツライターだった著者がミステリも書き始め、今や驚くべき著作数である。
シリーズものも多いし、次々と新しいタイプの刑事が登場する。
ネタが枯渇しないのかなぁ。
漂泊
2009年8月15日4刷発行
Kindle価格:650円
honto価格:683円
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