内田康夫【不知火海】
内田 康夫 著
税込価格:704円
出版:新潮社
ISBN:978-4-10-126727-2
発行年月:2007.9
利用対象:一般
隣人の坂本に謎の箱を預けて失踪した米村。箱には古いドクロが入っていた。調査を依頼された浅見光彦は、ドクロの奥歯の間から石炭を見つける。坂本が耳にした「しらぬい」という言葉を手がかりに九州へ飛んだ光彦は、米村の生地が大牟田と知る。【「BOOK」データベースの商品解説】より
「歴史に残らぬ空前の大犯罪を描いた」と、商品解説にはあった。事実ならば、恐ろしいことである。
坂本たちが住んでいたのは、同潤会アパートのようだ。
篠田真由美の桜井京介関係の本から受けたのはもう少しハイカラなイメージだったのだが、本書から受けるのは関西にあった文化住宅のような感じがする。
それはともかく、不知火海という幻想的な場面と、冒頭(プロローグ)の暗い予感とのギャップ。いや、不知火海そのものが、どこか暗さを伴ってくる。
背景には、三井三池の炭鉱事故と国鉄鶴見事故とは、同じ年にあったのだったか。
登場人物たちは、いずれもこの二つの時間を引きずっていた。
内田氏の作品は色々な出版社から時期を変えて出ており、本書もKindleやhontoの電書は講談社文庫を元にしている。画像は新潮文庫のもの。こちらの方が、若干新しい。
不知火海
Kindle価格(講談社版):630円
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