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2014.03.28

ハッケ【ちいさなちいさな王様】

ちいさなちいさな王様

ちいさなちいさな王様アクセル・ハッケ (作), ミヒャエル・ゾーヴァ (絵),
那須田 淳 (共訳), 木本 栄 (共訳)
税込価格:1,365円
出版:講談社
ISBN:4-06-208373-6
発行年月:2008.9

ある日、ふらりと僕の部屋にあらわれた、僕の人差し指サイズの気まぐれな小さな王様。王様の言うところによると、…。【「TRC MARC」の商品解説】より
人生というのは、ある日起き上がって、それですべてがはじまるのだ。
という王様と僕の、不思議な体験。 人間界と違って、王様の世界では、ふいにベッドで目を覚ますことで、人生が始まる。そしてだんだん小さくなり、終焉では消えていく。

人の場合は、一旦大人によって育てられ、一人前になると今度は下り坂になる。

ところが王様の世界では、生まれた途端に何もかも出来、体が小さくなるに従って色々なことが出来なくなる。今まで出来ていた仕事が出来なくなると、そこで辞めてあとは自由に過ごす。
弱い存在であるはずの「小さなもの」が、実は一番偉いのだという。

王様は、人間世界も実は小さくなっていってるのではないかと言う。
長じるに従って、想像力はどんどん減っていくと。

「僕」は王様と一緒に想像の世界の中に入っていく。


やけに威張っている王様の言葉が面白いし、挿絵もすばらしい。

本書は、小・中学生向きだとあった。
だが、想像することを忘れてしまった、大人向けの本でもあるのではなかろうか。


ちいさなちいさな王様
1996年10月15日第1刷発行
1997年4月18日第7刷発行


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