田辺聖子【手づくり夢絵本】
図書館で借りた本。もはや、市場には古書でしかない。
おいくつになっても、少女のような雰囲気をお持ちの方だった。宝塚ファンでもあった。
橋本先生といい田辺さんといい、づかファンは素敵な方が多い。今年は誕生100年だが。
それは於いて、本書は田辺さんの愛蔵品(手作り品も多い)と、それに対してのちょっとしたコメントで綴られている。
どのページを開いても、田辺さんのお姿が浮かんで来る。
最後のページは、「わたしの夢の家族」として、ぬいぐるみたちが撮っていた。
手作り品の作り方や、レシピなども少しだけ載っている。
いつぞや、というかずっと昔(?)朝日の夕刊に「るるるるる(だったかな?)55歳」と題したエッセイが掲載されていて、55歳を待ちわびているという内容のものだった。あれも出来る、これもしたいと。
それを読んで、田辺さんよりもっと先のことだが、そんな風に歳を受け入れるのもいいなぁと思った覚えがある。
もうとうに、その年を過ぎてしまったが……。
昨日も例会で、素敵な高齢者(テレビで放映されていた音訳者のこと)が出た。こうした素敵な方たちの話をよく聞く。
嘆きながら過ごす日常もあれば、限られた時間の中で如何に楽しみを見つけていこうかという姿勢の過ごし方もある。
出来ないことを数えるのではなく、出来る喜び(それが新しいことであれば一層)を持ちたい。
出来るだけ前向きでいたいと思う。
手づくり夢絵本
昭和60年9月15日第1刷発行
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