池田邦彦【でんしゃ通り一丁目】
池田 邦彦 著
税込価格:637円
出版:日本文芸社
ISBN:978-4-537-13139-0
発行年月:2014/02/26
利用対象:一般
昭和30年代、まだ都内のあちこちに都電が走っていた頃の東京23区が舞台の1話8ページのショートスリーリー。【Wikipediaより】
いつも訪問している鉄道系のブログで紹介されていたもの。
【三丁目の夕日】と重なる部分もあろうか、昭和30年代の都電が都民の足であった頃の話。
主人公の田口則子は、福島から東京の叔父の家に、行儀見習いにやってきた。
上京そうそう悪質な白タク(こんなのもあったっけ)に被害に遭ったのを、偶々通りかかった都電に乗務中の車掌、もう一人の主人公 野村正義に声をかけられたことで、彼に好意を抱く。
則子のそうした思いと、様々な小さな出来事を一話完結の形で描いていく。
昭和二桁始まりの頃に生まれた方には、ご自身の青春時代とダブってくるのではないか。
また、時代は下るはずなのに、姫野カオルコ【昭和の犬】とも、似通った感がある。
二人が関わる色々な人との交流が、何とも微笑ましくて良い。勿論、いい人ばかりではないのだが。
でんしゃ通り一丁目
Kindle価格:280円
honto価格:432円
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