« 近鉄奈良線が100周年 伝説のトンネル、今も「現役」 | トップページ | みんぱく40歳、大変身 六本木で出張展、外に活路 »

2014.05.02

連城三紀彦【小さな異邦人】

小さな異邦人

小さな異邦人連城 三紀彦 著
税込価格:1,728円
出版:文藝春秋
ISBN:978-4-16-390030-8
発行年月::2014/03/10
利用対象:一般

8人の子供と母親からなる家族へかかってきた1本の脅迫電話。「子供の命は預かった、3千万円を用意しろ」 だが、家には子供全員が揃っていた!? 【「TRC MARC」の商品解説】より

8編を収録した短編集。

表題作は、著者最後の著作だという。
表紙絵に描かれた、8人の子どもたち。長女は先妻の子で、長男は継母の連れ子。
何となく遠慮した感のある長女の目線から描かれている。
8人もいるとそれぞれに個性的で、いや母親からしてそうだが。

語り手である長女は、めまいを訴えて病院通いをしている。

話は二重三重に複雑で、長女の学校の先生も振り回されるのだが…
その中でも滅多に口をきかない晴男という男の子が謎を解いた。彼はみんなの話を、ゲームをしながら注意深く聞いていたのだった。

「小さな異邦人」というタイトル。そう来たか!という感じ。

あとは
【指飾り】
【無人駅】
【蘭が枯れるまで】
【冬薔薇】
【風の誤算】
【白雨(はくう)】
【さい涯てまで】

いずれも連城ワールド全開だが、あまり後味のいいのはない。

小さな異邦人


|

« 近鉄奈良線が100周年 伝説のトンネル、今も「現役」 | トップページ | みんぱく40歳、大変身 六本木で出張展、外に活路 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 近鉄奈良線が100周年 伝説のトンネル、今も「現役」 | トップページ | みんぱく40歳、大変身 六本木で出張展、外に活路 »