今野敏【ST桃太郎伝説殺人ファイル】
今野 敏 著
税込価格:596円
出版:講談社
ISBN:978-4-06-276818-4
発行年月:2010.11
利用対象:一般
東京、神奈川、大阪。離れた3つの場所での殺人。だが、全ての遺体に“モモタロウ”の文字と五芒星が刻まれ、被害者は皆、岡山に関係する人物だった。「BOOK」データベースの商品解説】より
ある種異能jを持った5人のSTが登場。まとめるのは、キャリアの百合根。
シリーズもののようで、おそらく毎回違ったSTが主役になるのだろう。机の配置なども、毎回紹介されるのではなかろうか?
少し調べてみた。
刑事の菊川と組んで仕事をするようで、菊川はSTと警視庁との橋渡し役でもある。当初はお互いにぎくしゃくしていて相互に嫌っていたようだ。
今回の主役は、プロファイリングを得意とする、青野。
机の上がぐしゃぐしゃでないとだめというのに、親しみがわく。潔癖症の裏返しの、秩序恐怖症とのことだ。
岡山からSTを読んだのは、何故か?誰が呼んだのか?
というのが、実はある意味伏線になっている。
桃太郎伝説については、確か高田崇史の本に出てきた。桃太郎は侵略者であって、「鬼」こそが地元民にも慕われていたのだと。
本書は、それと岡山県警内部での「桃太郎」と「鬼」の関係を結びつけている。
文中にも「こじつけ」という言葉が出てくるが、そんな感はある。だが、犯人の当初のもくろみとは違った方向へ行ったことが、この悲劇の連鎖になったのだった。
収穫というか、百合根が菊川の仕事ぶりに好意を持ってきているのがわかる。
ST桃太郎伝説殺人ファイル
kindle価格・honto価格とも:486円
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