逢坂剛【百舌の叫ぶ夜】
逢坂 剛 著
税込価格:778円
出版:集英社
ISBN:978-4-08-745166-5
発行年月:2014/03/20
利用対象:一般
能登半島で発見された記憶喪失の男は新谷和彦と確認された。新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。【「TRC MARC」の商品解説】より
TBSの木曜ドラマ劇「MOZU」で、主人公の倉木を西島秀俊が演じている。結構派手な吊り広告につられて、Kindleで購入。
しかし、面白いけれど、しんどい話だった。
唯一救いは、大杉の娘が父親を認めるところ。
途中、現在と過去が行きつ戻りつするが、紙本では各章のタイトルに著者の仕掛けがあるらしい。しかし少し読めば、「ああ、これは過去の話だな」と気がつく。
途中、新谷兄弟の謎についても、見当がついてくる。
百舌シリーズだというが、肝心の「百舌」は本書の終わりで結末をみているのに……。
そして、無くなったであろう和彦がどうなったかは、予想通りと言えるし。
続編として【幻の翼】【砕かれた鍵】と続いていくようだが、もういいや。
全部破滅させるのではなく、せめてもう少し救いはないものか。
ドラマだが、西島秀俊ははまり役だと思う。しかし、ネットで台詞を聞いて、ちょっとがっかり。真木よう子も。
その点、香川照之はさすが。
随分丁寧に作ってあるそうだが、如何せん視聴率は回を重ねるごとに下がって行ってるとか。毎週毎週「シンドイ場面」というのについていけないといった感想もあった。
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